2025年9月26日金曜日

done・doing・to do は、「これまで」「いま」「これから」をつなぐリレー選手  英語は実はかなりシンプル(4)

 『主語』の「うごき」V を表すには、

「うごき」を表す『動詞』が、『主語』に接続しなければなりません。


『主語』は、「時間の流れ」の中にいます(あります)。


『主語』に接続しなければならないので、

別稿で紹介した

 will have been being searched 

のような長い『動詞』でも、

先頭の『助動詞』will は、『主語』に接続しなければなりませんから、

「時間の流れ」の中になければなりません。( 助動詞の人称形  /  この場合は現在形 )


『主語』は「時間の流れ」の中の『現在』か『過去』にいます(あります)が、

『現在』、『過去』は、「時間の流れ」の中の

「位置」

です。


『現在』と『過去』という「位置」だけなら、

英語はかなり簡単なのですが、そのかわり、

「~する」あるいは「~した」という「うごき」しか表現しかできません。


ある時点(現在、過去、そして未来も)を起点にして、

「これまで」、「いま」、「これから」という、

時間の「方向」が加わると、

「時間の流れ」の

* 上流を見て、「(これまで)~してきている、したことがある」、

* 目の前の流れ(瀬)を見て、「(いま)~している」、

* 下流を見て、「(これから)~することになっている」

という、

「時間の方向」のニュアンスを表現することができます


『動詞・原形』do に対して、

*「(これまでに)~してきている、したことがある」という動きが 

done (『過去分詞』)、

*「(いま)~している、しつつある」という動きが、

doing(『現在分詞』)、               ( 『動名詞』もありますが、別に扱います)

*「(これから)~することになっている」という動きが、

to do(『不定詞』です)です。

( to do の to は、"Humans went to the Moon in 1969."「人類は、1969年に月へ行った」

 の to と同じで、to do は、「いずれ do にたどり着く」という内容です。)


done、 doing、 to do は、 

stay なら、

* stayed で、「(これまで)滞在してきている、滞在したことがある」、

* staying で、「(いま)滞在している」、

* to stay で、「(これから)滞在することになっている」

という、

或る時間域(『過去』、『現在』、『未来』)から見ての、

* 「時間の流れ」の”上流”、

* 「時間の流れ」の”瀬(目の前の流れ)”、

* 「時間の流れ」の”下流”

の動きを表現できます。


 英語の V「うごき」が複雑になるのは、

*「時間の流れ」の中の「位置」(『主語』のいる『現在』と『過去』)、

さらに、(『主語』は『未来』にはいないのですが、)『未来』にあたる「位置」、

*「時間の流れ」の「方向」(上流の方、目の前、下流の方)

とが組み合わされるからです。


 『未来』には『主語』はいないので、『動詞・未来形』はありませんが、

たとえば『現在』において、

『助動詞・現在形』will によって未来を推測し、

その『未来』を起点にして「これまで」を振り返れば、

He will have finished the work by 6 p.m.

「彼は、午後6時までには、その仕事を終えてしまっているだろう」

という表現ができます。


 このように、do から派生した 

do、doing、to do は、

ある時間域( 『過去』、『現在』、『未来』)から見える

「これまで」、「いま」、「これから」という「時間の方向」を、

リレーの選手のように担当しています。






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