『主語』の「うごき」V を表すには、
「うごき」を表す『動詞』が、『主語』に接続しなければなりません。
『主語』は、「時間の流れ」の中にいます(あります)。
『主語』に接続しなければならないので、
別稿で紹介した
will have been being searched
のような長い『動詞』でも、
先頭の『助動詞』will は、『主語』に接続しなければなりませんから、
「時間の流れ」の中になければなりません。( 助動詞の人称形 / この場合は現在形 )
『主語』は「時間の流れ」の中の『現在』か『過去』にいます(あります)が、
『現在』、『過去』は、「時間の流れ」の中の
「位置」
です。
『現在』と『過去』という「位置」だけなら、
英語はかなり簡単なのですが、そのかわり、
「~する」あるいは「~した」という「うごき」しか表現しかできません。
ある時点(現在、過去、そして未来も)を起点にして、
「これまで」、「いま」、「これから」という、
時間の「方向」が加わると、
「時間の流れ」の
* 上流を見て、「(これまで)~してきている、したことがある」、
* 目の前の流れ(瀬)を見て、「(いま)~している」、
* 下流を見て、「(これから)~することになっている」
という、
「時間の方向」のニュアンスを表現することができます
『動詞・原形』do に対して、
*「(これまでに)~してきている、したことがある」という動きが
done (『過去分詞』)、
*「(いま)~している、しつつある」という動きが、
doing(『現在分詞』)、 ( 『動名詞』もありますが、別に扱います)
*「(これから)~することになっている」という動きが、
to do(『不定詞』です)です。
( to do の to は、"Humans went to the Moon in 1969."「人類は、1969年に月へ行った」
の to と同じで、to do は、「いずれ do にたどり着く」という内容です。)
done、 doing、 to do は、
stay なら、
* stayed で、「(これまで)滞在してきている、滞在したことがある」、
* staying で、「(いま)滞在している」、
* to stay で、「(これから)滞在することになっている」
という、
或る時間域(『過去』、『現在』、『未来』)から見ての、
* 「時間の流れ」の”上流”、
* 「時間の流れ」の”瀬(目の前の流れ)”、
* 「時間の流れ」の”下流”
の動きを表現できます。
英語の V「うごき」が複雑になるのは、
*「時間の流れ」の中の「位置」(『主語』のいる『現在』と『過去』)、
さらに、(『主語』は『未来』にはいないのですが、)『未来』にあたる「位置」、
と
*「時間の流れ」の「方向」(上流の方、目の前、下流の方)
とが組み合わされるからです。
『未来』には『主語』はいないので、『動詞・未来形』はありませんが、
たとえば『現在』において、
『助動詞・現在形』will によって未来を推測し、
その『未来』を起点にして「これまで」を振り返れば、
He will have finished the work by 6 p.m.
「彼は、午後6時までには、その仕事を終えてしまっているだろう」
という表現ができます。
このように、do から派生した
do、doing、to do は、
ある時間域( 『過去』、『現在』、『未来』)から見える
「これまで」、「いま」、「これから」という「時間の方向」を、
リレーの選手のように担当しています。
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