2021年9月9日木曜日

The New Realities Peter F. Drucker (1)

 Even in the flattest landscape / there are passes [ where the road first climbs to a peak / and then descends into a new valley ].   

ごく平坦な風景の中にも、道がまず上って、次に下って新しいヴァレー(盆地、谷)に入る、という峠がある。


Most of these passes are only topography with little or no difference in climate, language, or culture between the valleys on either side. 

これらの峠の大部分は、双方の二つのヴァレーの間に気候、言語、文化の違いが、ほとんど無いか全く無い、単なる地形である。





2021年3月16日火曜日

Moominland Midwinter  ( 9th )

 Tove Jansson

Puffin Books    ( p. 12 )


And in the drawing-room also, 

grouped around the biggest porcelain stove of the house, 

the Moomin family lay sleeping their long winter sleep.


* grouped 


  ** grouped は、

    group「一カ所に集まる」 が元になっています。


     **  でも、

    この grouped は、

          名詞(主語)+ grouped・・・

    という使われ方ではないので、

    group の『過去形』「一カ所に集まった」ではありません。

     

     **  したがって、

    この grouped は、別の

    「(これまでに)一カ所に集まってしまった」という内容になりそうですが、

    その場合は、grouped は、

   「(これまでに)一カ所に集まってしまった」

    という「実績」を表すので、

   「 ~ の実績が"ある"、"持っている"」という日本語の発想と同じように、

   "have" grouped という使い方になります。   

  

  ** ここでは have が無いので、

   「一カ所に集まってしまった」という動きの「結果」としての、

   「(いま)一カ所に集まっている」という「状態」を表します。

 

  **   集まっているのは、"Moomin family" です。  


* sleeping


      sleeping は、sleep が元になっていて、

  「眠っている」という「状態」を表し、

    lay「( lie 「横たわる」の『過去形』「横になっていた」)によって 

 Moomin family とつながって、

 

 Momin family は、

 sleeping (their long winter sleep) という「状態」で、横になっていた、 

 という内容を表します。


* そしてまた居間では、ムーミン一家が、

  この家で一番大きな磁器のストーヴのまわりに集まって、

  長い冬の眠りについていた。


2021年2月27日土曜日

Moominland Midwinter ( 8th )

 Tove Jansson 

Puffin Books     p. 12


The moon looked in sometimes at the drawing-room window, lighting on the chairs 

and on the cut-glass chandelier in its white gauze bag.  


* lighting


      light「照らす」『他動詞』が 

  lighting となって、

  「(いま、もっか)照らしつつある」という状態を表し、

  looked という過去の「うごき」が実現していたときに、

  同時に「照らしつつあった」という説明をしています。

 

月が居間の窓からときどき中を覗き、

椅子に冬の間掛けられている白いカヴァーや、

白く薄い布の袋に包まれているカットグラスのシャンデリアを、

照らしていました。


2021年2月20日土曜日

Strategy and Diplomacy 1870---1945 Britain's World Policy: the Larger Trends ( 1st )

戦略と外交 1870 ー1945

英国の世界政策: 大局的な流れ

 by Paul Kennedy     Fontana Press     ( p. 15 )


If the policy of 'appeasement' is inextricably associated 

/ in the historical consciousness 

/ with the efforts of Neville Chamberlain's government< to preserve peace 

with the dictators in the 1930s >,   

its origins have been recognized / by numerous writers 

/ as going back many years before the immediate crises 

< concerning the Sudetenland, Prague and the Polish Corridor >.  


*  is associated

     is「(動きが~の状態)である」

      + associated「(これまでに、結びつけてしまった結果)

           (いま)結びつけられてしまっている(状態の)」

 

 =『受身の動詞』be associated(原形)の『現在形』「結びつけられる」


* to preserve「{これから)preserve にたどり着く」


* have been recognized


      have「(~という動きをしてしまった実績)を持っている」

    +   been recognized「(『受身の動詞』be recognized(原形)の『過去分詞』

               「(これまで)認められてきた(実績)」


=『受身の現在完了』の『現在形』「認められてきている」       



’融和政策’が、(英国首相)ネヴィル・チェンバレンの政府の、1930年代の独裁者との平

和を維持するという努力と、歴史意識において不可分に結びつけられているならば、

その起源は、多くの著作者によって、ズデーテンランド、プラハ、ポーランド回廊にかかわ

る直近の危機の何年も前にさかのぼる、と認識されてきている。

2021年2月18日木曜日

Exoplanets 太陽系外惑星  (1st )

by Michael Summers and James Trefil

Smithsonian Books     p. 2   


A-1


If you have only one example of something--be it a planetary system or a butterfly--

the natural assumption is 

that every other thing you find will be like the one you know about.


* be it a planetary system or a butterfly

 = if it be a planetary system or a butterfly


『現在』において、「もし・・・ならば」と考えるとき、

  **  動詞が『過去形』なら、

   「過去にさかのぼって動詞の内容を実現させることは不可能」なので、

   「現在の事実に反する内容」を表し、


  **  動詞が『現在形』なら、

   「動詞の内容が(今後)実現する見込みのある時間の範囲」が『現在』なので、

   「実現する見込みのある内容」を表し、


  **  動詞が『原形』なら、

    原形は『過去』でも『現在』でもなく、

    したがって「不可能」でも「可能」でもないので、

    「不可能」とか「可能」とかが判断されていない内容を表します。



或るものの実例がただ一つしかない場合--それが惑星系であれ蝶であれ--

どうしても、発見するその他のものは全て、知っているものに似ているだろう、

という考えになる。


** 『まぐまぐ!』様から、

    英語をつくっている基礎的な概念を解き明かして、

    英語学習の効率化をはかるための、

   『英語はこうできている』というメルマガ(有料)を発行しています。


Moominland Midwinter ( 7th )

by Tove Jansson

Puffin Books  p. 11, 12


Inside, the house was warm and cosy.

Heaps of peat were quietly smouldering 

in the central-heating stove down in the cellar. 

 

* the house(S)  was(V)  warm and cosy(C)

              **   the houset = warm and cosy

     家の中は、暖かくて快適でした。


* smoulder「くすぶる」から、

  smouldering「(いま、もっか)くすぶっている(状態の」という動きができ、

  その動きを、  

  were「(動きが ~ という状態)だった」 

  が、

  heaps of peat(主語)につないでいるので、

  

  heaps of peat = smouldering

  という関係になります。


  一山のピート(泥炭)が、地下のセントラル・ヒーティングのストーブの中で、

  静かにじわじわと燃えていました。

  

2021年2月17日水曜日

Moominland Midwinter ( 6th )

 Puffin Books     p. 11


The current kept the stream open all winter.

But there were no tracks leading over the bridge, 

and no one had touched the snowdrifts around the house.



* The current(S)  kept(V)  the stream(O)  open(C)  all winter.  

                                       **  the stream = open


  水が流れているおかげで、水流は、冬中、凍ることはありませんでした。


  

*  

  **  leading = lead「通じる」をもとにして、

        「(いま、もっか)通じている」という「様子」を表し、

    となりの tracks がどんな様子か、説明しています。


     でも、橋の上をわたって続いている足跡はありまでんでした。



   **   had touched 

            touch「触れる」をもとにして touched ができますが、

     この touched は『過去形』ではありません!! 


     『過去形』なら、

      Someone touched the snowdrifts.

                  誰かが、雪の吹き溜まりに触れた。

    

      のように、『主語』(ここでは Someone) に直に付きます。


   had に付いている  touched は、

  「(これまでに)触れてまった、触れたことがある」という、

  「これまでの動き」を表します。


   had は、そのような「これまでの動き」を「持っていた」という内容なので、

   had touched は、

  「(もう)触れてしまっていた」

  ということになります。


誰も、家のまわりの雪の吹き溜まりに(まだ)触れてはいませんでした。



** 『まぐまぐ!』様から、

   『英語はこうできている』というメルマガ(有料)を発行しています。

    題名の通り、英語をつくっている、日本語には無いパーツの内容を分かりやすく解説

   し、日本語とは全くつくりの違う英語も、英語独特のパーツの内容がわかればこんな

   に簡単だ、と実感していただき、丸暗記による膨大な学習エネルギーのロスを、

   少しでも省きたいと思っています。




    

2021年2月16日火曜日

Moominland Midwinter ( 5th )

Puffin Books     ( p. 11 )


It looked very lonely and rather like a drift of snow.

Quite near it ran a bend of the river, coal-black between ice-edges.



* It(S)  Looked(V)  very lonely(C-1)  and  rather like a drift of snow(C-2). 

  雪に埋もれた家はとても淋しそうで、むしろ雪の吹き溜まりのようでした。


* Quite near it ran(V)  a bend of the river(S), 


     **  the river = coal-black between ice-edges


 
その家の近くには川がカーヴして流れていて、

その水は両岸に沿って張っている氷の間で、石炭のように真っ黒でした。  






2021年2月9日火曜日

Moominland Midwinter (4)

 The snowed-up drawing room     (4)

 Puffin Books   p. 11


At the point where the valley began its soft slope towards the mountains, 

stood a snowed-up house.

 

*  At the point [ where the valley began its soft slope / towards the mountains ], 

stood(V)  a snowed-up  house(S).        


  **  At the point [ where(= At the point  ) ・・・・] 


谷が山々へ向かってゆるやかに上り始めるところに、雪に埋もれた家が建っていました。


** 『まぐまぐ!』様から発行している『英語はこうできている』というメルマガで、

英語が、どんなパーツをどのように用いてつくられているかを、探求しています。


2021年2月6日土曜日

Moominland Midwinter (3)

 But spring was quite a bit away 

because the year had only just got a little past New Year.


* had・・・ got

   ** had + got  の場合、

   got は「(これまでに)(~ の状態に)なってしまった(という実績)」

   を表し、

   had は「(その実績)を持っていた」という内容で、

   「状態」が a little past New Year なので、 


「しかし、春が遥かに遠かったのは、

 この年が、新年を少し過ぎたばかりだったからでした」


*** 『まぐまぐ!』様から、

『英語はこうできている』というメルマガを発行しています。


『過去分詞』など、日本語にはないパーツの意義を明らかにし、

それによって英語がどのようにつくられているかを探求して、

暗記に頼らない英語学習法を模索しています。


たとえば『過去完了』なら、

had のはたらき、

『過去分詞』のはたらきを明らかにして、

「だから、過去完了は・・・という内容を表す」のように説明します。



2021年1月31日日曜日

Moominland Midwinter(2)

The snowed-up drawing-room  (2) 

(Pufinn Books    p. 11)


 The sea lay asleep under the ice, 

and deep down among the roots of the earth  all small beasts were sleepimg 

and dreaming of spring.

 

海は氷の下で眠っていて、

大地の深いところでは、全ての小さな生き物たちが眠っていて、

春の夢を見ていました。


* the sea は横たわっていて、その時の状態が asleep でした ( The sea = asleep )


* sleeping は、

  sleep(「眠る」「)の「眠っている」という「状態」を表すので、

『形容詞』に似たものになり、


「形容詞」asleep(「眠って」)を

They are asleep  と使うように(are は「イコール」)、


All small beast were sleeping  のようになります(were も「イコール」)。


ただ、同じ「イコール」でも、


『形容詞』asleep を『主語』They につなげる、

They are asleep の are は『自動詞』で、

 

「眠っている」という「動きの状態」を表す sleeping(『現在分詞』) を、

『主語』All small beasts につなげる were は『助動詞』です。


『助動詞』were は、

「sleep という動きが発生しつつある状態」を表す『現在分詞』sleeping を、

『主語』All small beasts につなげます。


* dreaming of も、

dream of ~(「~の夢を見る」)の『現在分詞』「~の夢を見ている(状態)」です。


** 英語の、日本語には無いパーツ(『過去分詞』、『現在分詞』など)が表すものを明らかにして、英語がどのようにつくられているのかを考えるメルマガ『英語はこうできている』を発行しています(『まぐまぐ!』)。


2021年1月30日土曜日

Moominland Midwinter (1)

The snowed-up drawing room  雪に囲まれている居間 (1)

 ( Puffin Books  "Moominland Midwinter"   p. 11 )           


The sky was almost black, but the snow shone a bright blue in the moonlight.

 空は暗黒と言っていいほどでしたが、雪は月明かりの中で空色に輝いていました。


* snowed :  snow(「雪でおおう」『他動詞』)の『過去分詞』

       『過去分詞』は、「ある時点で、動きにケリをつける」ので、

  「(ある時点までに)雪でおおってしまった」という動きですが、


  『他動詞』の『目的語』は、その動きの「はたらきかけ」を受けて、

  「その時点」以降は、「雪でおおわれてしまっている」という「状態」になります。


  「 ~(の動き)をされてしまっている(状態)」を表す『過去分詞』で、

『受身(受動)』「~される」を表現できます。

   

* the snow が輝いていて、その色が a blight blue でした ( the snow = a bright blue )



   ** 「英語はこうできている」という題名のメルマガ(有料)を『まぐまぐ!』様を通して配信しています。       

『過去形』と『過去分詞』の違いなど、誰もが感じる素朴な疑問を解明することを通して、英語がどのようにつくられているかを明らかにし、英語を断片的に暗記していくという苦労の多い無味乾燥な学習法を変えられれば、という方針に沿って発行しています。