He was already becoming used to the winter smell.
彼は、すでに、冬の匂いに慣れつつありました。
It didn’t make him feel curious any more.
それは、もう、彼に、違和感を感じさせませんでした。
He looked at the jasmine bush that was an untidy tangle of bare sprigs, and he thought:
彼は、ジャスミンの藪に目を遣りました / それは、裸の小枝が雑然と絡み合ったものでした / そして、彼は思いました:
'It’s dead.
それは枯れてる。
All the world has died while I slept.
(僕は、今、こうして目覚めているけれど、)僕が眠っていた間に、全世界は死んでしまっているんだ。
This world belongs to somebody else whom I don't know.
この世界は、誰かほかの人 [ その人を、僕は知らない ] のものになっているんだ。
Perhaps to the Groke.
たぶんグローク( アニメの「モラン」)のものに。
It isn't made for Moomins.'
それは、ムーミンたちのためにつくられてはいないんだ。’
He hesitated for a moment.
彼は、しばらくの間、ためらっていました。
Then he decided that he would feel still worse if he were the only one awake among the sleeping.
それから、彼は、思い極めました / もし、彼が、眠っている人たちの中で、ただ一人、目覚めていたら、彼はもっともっと気持ちが落ち込んでしまうだろう、と。
* were : he were をいう組み合わせなので、『仮定法』の自動詞です。
decided によって、『過去』の話とされているので、
この were も『過去形』です。(時制の一致)
(『仮定法』の動詞なので、『現在形』も were です )
* would : were による『仮定法』の問題提起を承けるので、
この would も、『仮定法』の助動詞の『過去形』です。(時制の一致)
( 『仮定法』の助動詞なので、『現在形』も would です )
* 『仮定法』では『時制の一致』は起らないように見えますが、
『仮定法』では、動詞、助動詞 が、
『現在形』も『過去形』も、同じ ”過去形” のかたちをしているので、
『時制の一致』が起こっていないように見えるだけで、
同じかたちではあっても、
『過去』の時間では『過去形』、『現在』の時間では『現在形』が使われます。
And that was why Moomintroll made the first tracks in the snow, over the bridge and up the slope.
そして、それが「・・・」した理由でした / ムーミントロールが、雪の中に最初の足跡をつけ、橋を渡り、斜面を上った。
They were very small tracks, but they were resolute and pointed straight in among the trees, southwards.
それらはとても小さな足跡でしたが、思い定めたように、真っ直ぐに樹々を目指し、その間に入って行き、南に向かっていました。
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