2026年9月6日日曜日

V ( ”うごき” / 述語動詞 )は、”代入”によって進化(複雑化)【3】 be going to be doing 英語は実はかなりシンプル(27) 

  かつては世界一周飛行を為し遂げたり、旅客を乗せて大西洋を横断したりした飛行船ですが、浮力を生むために使われた水素が原因となる爆発・火災事故もあり、空の輸送手段としては役割を終えました。

 現在は、空の宣伝媒体のようは使われ方で、少数が運用されているようです。

 しかし、最近、滑走路が要らないなどの特性を生かせば新しい使い道があるのでは、と、飛行船を再評価する動きもあるようです。


 AI によって操縦される自律型( autonomous  //  autopiloted は、高度・方向などを自動的に維持して操縦者を補助する働きで、完全に人間に代わって操縦する機能ではありません )の飛行船が開発されれば、テスト飛行では、飛行の全行程を観察して、AI による自動操縦が充分に信頼できるかどうか、検証されることになるでしょうが、


「そのAI自律型飛行船は、正午に、あの丘の上空を飛行しているだろう」は、

The AI-controlled autonomous airship is going to be flying over the hills at noon.

のようになります。


be going to do 

will do

のニュアンスの違いは、

綱渡りをしている人が、危なっかしくグラグラしていて、落ちることがかなり確実と予想される場合は、

He is going to fall.

という表現になり、

順調に綱を渡っているが、それでも落ちるだろう、という場合は、

He will fall.

という、予言のようなニュアンスの表現になります。


テストされる飛行船のAiは、当然、信頼性の高いものでしょうから、テスト飛行の行程はかなりの確実性をもって把握されており、正午に丘の上空を飛んでいるだろう、という予測も、確度の高いものです。


正午に、丘の上を「飛行しつつある  /  flying」ということが、かなり確実に予想される、という状況なので、


The AI-controlled autonomous airship is going to "fly" over the hills at noon.


の "fly" に "be flying" を”代入”して、 


The AI-controlled autonomous airship is going to be flying over the hills at noon.


となります。


             ***at noon

             ***over the hills

             ***flying「飛行しつつある状態の」 

        →→→→→***to be「これから be に到達」 

      ***going 「移動しつつある状態の」

ーーーーーー===------------------------ーーーーーーー

      ***is 助動詞「(動きが~という状態)である」

      @The AI-controlled autonomous airship        時間の流れ→


ーーーーーー===------------------------ーーーーーーー

  これまで |いま|これから

        現在




The First and the Last(21) Adolf Galland スペイン内戦・第二次世界大戦時のドイツ空軍飛行士の手記

                                                                                 ( Methuen & Co. Ltd,    London )


          This inspired us to try co-ordinated mass bombing.  

  このことは、我々に、協働の集団的な爆撃を試みることを思いつかせた。 


We flew in close formation very low up the valley, approaching the enemy position from the rear. 

我々は、密集した編隊を組んで、とても低い高度で、複数の谷間を通って上流へ向かい、敵の陣地に背後から接近した。


At a sign, the bombs were simultaneously released and our load went down in a cluster.

合図で、爆弾は同時に投下され、我々が搭載していたものは、一団となって落下した。


We called this 'the little man's bomb-carpet'.

我々は、これを、’小男の爆弾の絨毯(小型機でもできる絨毯状の爆撃)’と呼んだ。



          My mechanics also invented a sort of early prototype of the modern napalm bomb by attaching a petrol can filled with fuel and motor oil waste to a shrapnel-plus-incendiary bomb, which gave greater dispersal and ignition effects.

  私の整備士たちが、また、現代のナパーム弾の、初期の原型のようなものを考案した  /  燃料とエンジン・オイルの廃油で満たされた燃料缶を、シュラプネル【焼夷弾の考案者の英陸軍中尉】式焼夷弾  /  それは、遥かに大きな、四散して火災を起こす効果を発揮した  /  と一体化させることによって。


It was a very primitive but not ineffective device.

それは、とても原始的だが、効果が無くはない考案物だった。


Step by step we gained experience and improved the bomb on our own initiative,. 

少しづつ我々は経験を積んで、爆弾を我々自身の判断で改良した。


Long reports were sent regularly to Berlin.

長い報告が、ベルリンへ定期的に送られた。






2026年9月4日金曜日

環礁(アト―ル)の美の繊弱さ(3) Frank G. Gilbert

 Beneath the Calm:    The Threat of Underwater Volcanoes to Atoll

静かな海面の下で: 海面下の火山の、環礁(アト―ル)への脅威


"The sea, once it casts its spell, holds one in its net of wonder forever."

                                                                                                        ---  Jacques Cousteau

”海は、一たびその呪縛の投網を投げると、海の素晴らしさという網で、人を永遠に絡め取る”

                          ---   ジャック・クストー 


The ecological development of atolls is tightly interwoven with the isolation provided by their surrounding  waters. 

環礁の生態的な成長は、環礁を取り巻いている水によってもたらされる孤立状態と、密接に絡み合わされている。


This isolation fosters unique evolutionary pathways that can lead to the emergence of endemic species---organisms found nowhere else on Earth.

この孤立した状態は、独特な進化の小道 [ それは、環礁に特有の種---地球上の他の場所では見つからない生物---の出現につながる可能性がある ] を造る。  


For instance, the Hawaiian Islands, which were formed by volcanic activity and are surrounded by miles of ocean, are renowned for their high levels of endemism among flora and fauna.  

たとえば、ハワイ諸島は、火山活動で形成され、広大な海洋に囲まれており、島々の高レヴェルの、植物相と動物相の地域的な特異性のために、よく知られている。


Species such as the Hawaiian silversword plant and the Hawaiian honeycreepers exhibit adaptations that have allowed them to thrive in these specific habitats, unattainable elsewhere.

ハワイ銀剣草とハワイ・ミツスイ類(小鳥)のような種は、適応 [ それが、それらのハワイ固有の種に、これらの特定の生育地において繁栄するという、他の場所では成し遂げられないことを、可能にしてきている ] を見せている。


Such adaptive radiations are a direct result of the isolated evolutionary pressures faced by species on atolls.

そのような”適応放散”【限定された環境において強い”選択圧”を受けながら進化を促され、単一の先祖から急速に多様な形態に進化が広がる現象】は、環礁の種が直面させられた、孤立した環境における”進化圧”【環境に適した形質を選び取らせる”選択圧”】の直接の結果である。

2026年8月26日水曜日

Strategy and Diplomacy 1870 -- 1945(22)戦略と外交  by Paul Kennedy ( Fontana Press )

 The Tradition of Appeasement in British Foreign Policy  1865 -- 1939

英国の外交政策における宥和政策の伝統  


*  The Tradition Established,  1865 -- 1914 【1】

     確立された伝統 


The year 1865 is significant here, of course, because it was not until Palmerston's death -- and as a reaction to his internal and external policies -- that his successors were able to initiate the tradition described above.

1865年は、ここで、もちろん、重要である  /  なぜなら、パーマストンの後継者たちが,上記のような伝統を始めることができたのは, パーマストンの死によって初めて-- そして、パーマストンの対内的かつ対外的な政策に反する動きとして --  だったからである。

  

Under Gladstone in particular, they adopted, first, a strategy of internal 'appeasement' , by which is meant that broad series of reforms in the structures of government so that they were more in line with the economic developments and social demands of the day;  hence, following Disraeli's 1867 Reform Act came the sweeping changes in the army, education, civil service, Irish disestablishment, etc. instituted by the Liberals.  

とくにグラッドストンの施政下で、パーマストンの後継者たちは、まず、国内的な’安定化のための改革’の戦略 [、それによって、 政府の構造における、広範な一連の改善が、意味されている ] を採用した  /  それらが、当時の経済的発展や社会的要求に、より良く合致するように  ;   したがって、ディズレーリの1867年の選挙法改正【労働者の選挙権を拡大】に続いて、軍、教育、公務員制度【公務員の採用に試験制度を導入】、【カトリックの】アイルランドで英国国教会【プロテスタント】を国教とする制度の廃止などが、自由党によって実施された。

  



2026年8月17日月曜日

V( ”うごき” / 述語動詞 )は、 ”代入”によって進化(複雑化) 【2】未来進行形 英語は実はかなりシンプル(26) 

ある日の朝、空を見上げると飛行船が飛んでいる、という状況なら、

(一度、実際にそういうことがありましたが、飛行船はふわりと空に浮かんでいるものというイメージを持っていたところ、エンジンの音が意外に大きくて、スピードもそこそこ出ていて、びっくりしました。)


 An airship is flying overhead now.

「一機の飛行船が、今、頭上を飛んでいる」



      ***now

      ***overhead

      ***flying「(いま、もっか)飛んでいる(状態の)」 現在分詞

ーーーーーー===------------------------

      ***is 助動詞・現在形

      @An airship              時間の流れ→


ーーーーーー===------------------------

  これまで |いま|これから

                             現在


* is flying = 「進行の動詞」be flying(『原形』)の『人称形』(主語に接続する形)



  『未来』の”うごき”は、

will(推量の助動詞)+   動詞原形

と表現されるので、


The airship will fly over the lake at noon.

「あの飛行船は、正午には、あの湖の上空を飛行するだろう」



            ***at noon

            ***over the lake

            ***fly 自動詞・原形

ーーーーーー===------------------------

      ***will 助動詞・現在形

      @The airship              時間の流れ→


ーーーーーー===------------------------ これまで |いま             これまで |いま|これから

                              現在



ここで、

will fly の fly(『原形』) に、

be flying(「進行の動詞」の『原形』)を”代入”すると、

 will be flying  となり、未来のおける、躍動的な❞うごき”を表します。


The airship will be flying over the lake at noon.

「あの飛行船は、正午には、あの湖の上空を飛行しているだろう」



            ***at noon

            ***over the lake

            ***flying「(いま、もっか)飛んでいる(状態の)」

            ***be 助動詞・原形

ーーーーーー===------------------------

      ***will 助動詞・現在形

      @The airship              時間の流れ→


ーーーーーー===------------------------

   これまで |いま|これから

                               現在


*   will be flying   = 「進行の未来の動詞」の『人称形』(『主語』に接続する形)



ただ、『助動詞』will は”推測”のはたらきをするので、

『未来』の出来事を推測するだけでなく、

『現在』の出来事も、

「あの飛行船は、(ここからは見えないけれど、)今、あの川の上空を飛んでいるだろう」

のように推測することができます。


The airship will be flying over the river now.



      ***now

      ***over the river

      ***flying

      ***be 助動詞・原形

ーーーーーー===------------------------

      ***will 助動詞・現在形

      @The airship              時間の流れ→


ーーーーーー===------------------------

  これまで |いま|これから

                              現在




2026年8月6日木曜日

V(〝うごき” / 述語動詞 ) は、 ”代入” によって進化(複雑化) 【1】現在完了進行形  英語は実はかなりシンプル(25)

 飛行船 (airship) が、

  向こうから飛んできて、

  頭上を飛び、

  向こうへ去って行く、

という場合、


*   An airship has flown over the mountains.

        「一機の飛行船が、山々を越えて、飛んで来た」


   ***over the mountains

   ***flown 自動詞・過去分詞

ーーーーーー===------------------------

      ***has 助動詞・現在形

      @An airship              時間の流れ→


ーーーーーー===------------------------

   これまで |いま|これから

         現在


V = has flown 「完了の動詞」の『人称形』(主語に接続)


  **  have(助動詞・原形) flown =「完了の動詞」の『原形』



* An airship is flying overhead.

「一機の飛行船が、頭上を飛んでいる」


      ***overhead

      ***flying 現在分詞「(いま、もっか)飛びつつある(状態の)」

ーーーーーー===------------------------

      ***is 助動詞・現在形 

      @An airship              時間の流れ→


ーーーーーー===------------------------

   これまで |いま|これから

                              現在


V= is flying 「進行の動詞」の人称形(主語 an airship に接続)


 **    be(助動詞・原形) flying = 「進行の動詞」の『原形』  


さらに

be flying =「進行の動詞」の『原形』

に対して、

been flying=「進行の動詞」の『過去分詞』

なので、


『過去分詞』been flying を、

An airship has flown over the mountains.

の『過去分詞』flown に ”代入” すると、


An airship has been flying over the mountains.

「一機の飛行船が、山々を越えて、飛び続けてきた」

となります。



   ***over the mountains「山々を越えて」

   ***flying 現在分詞「(いま、もっか)飛びつつある(状態の)」

   ***been 助動詞・過去分詞

ーーーーーー===------------------------

      ***has 助動詞・現在形

      @An airship               時間の流れ→


ーーーーーー===------------------------

  これまで |いま|これから

                             現在


has been flying =「進行の完了の動詞」の『人称形』(主語に接続)


   **   have(助動詞・原形) been flying = 「進行の完了の動詞」の『原形』  


  ”動詞の原形” なので、『助動詞』will に接続できます。 

2026年7月27日月曜日

中学二年生、三年生の英語も、やはり、難し過ぎでは?   英語は実はかなりシンプル(24) 


中学一年生で出て来る


* 『否定文』  

    『助動詞』do( does / did ) +  not  + ”動詞原形” 


*『進行形』 

  『助動詞』  be ( am,  are, is  /  was,  were )  +  (not) + doing(”現在分詞”)


の次に、

中学二年生、三年生では、

『受け身(受動態)』と『現在完了形』が出てきますが、

ここでも、また、

『助動詞』が出てきます。

そして、どちらにも、

『過去分詞』done が出てきます。


*『受け身(受動態)』

 『助動詞』be ( am, are, is  /  was, were )  +  (not)  +  『過去分詞』done


* 『現在完了形』

 『助動詞』have ( has )  +  (not)  +  『過去分詞』done



『過去分詞』done は、

「これまで」の動き、

を表しますが、


『自動詞』go では、

「(これまでに)行ってしまった」という「実績」(完了)

に加えて、

さらに、

「(その結果、いま)いない」という、「結果」としての「状態」を表します。


albatross(アホウドリ、 信天翁 )という翼の長い大型の鳥は、海面近くの気流に乗って、ほとんど羽ばたかずに数千キロも飛行するそうですが、飛行する姿を船から目撃されることもあります。


The albatross has gone.

あのアホウドリは、行ってしまった。


The albatross is gone.

あのアホウドリは、(もう)いない。



「(これまでに)行ってしまって / (その結果、いま)いない(状態)」

                 gone      /      gone

             ***+++

   ーーーーーーーーーーーーー===-----------------------

                    ***has 助動詞・現在形

                    +++is 助動詞・現在形

                     @The albatross          時間の流れ→


       ーーーーーーーーーーーーー ===------------------------

          これまで |いま|これから

                 現在  



「(これまでに)行ってしまった」という「実績」を「持っている」ので、

『完了』の gone は、『助動詞』has「持っている」 を介して

『主語』と結びつき、


「(行ってしまった結果、いま)いない」というのは「状態」なので、

「結果」の gone は、『助動詞』is 「~である(イコール)」を介して

『主語』と結びつきます。



『他動詞』では、

We observe an albatross.

「私たちは、一羽のアホウドリを観察する」

のような

observe「観察する」の場合、


「(これまでに)観察してしまった(実績)」の”結果”が、

『目的語』の側に発生して、

『(その結果、いま)観察されてしまっている(状態)」

ということになります。


We have observed an albatross for two hours. (『現在完了』)

「私たちは、一羽のアホウドリを、二時間、観察してきている」



   ***for two hours

   ***an albatross

             「< その結果、いま>観察されてしまっている<状態の>」 )

    ( ***observed 他動詞・過去分詞・受動

          「(これまでに)観察してしまった(実績)」

   ***observed 他動詞・過去分詞・完了

ーーーーーー===------------------------

      ***have 助動詞・現在形

      @We                  時間の流れ→


ーーーーーー===------------------------

  これまで |いま|これから

                             現在



An albatross is observed by us. (『受け身』) 

「一羽のアホウドリが、私たちによって、観察される」


      ***by us

        「(その結果、いま)観察されてしまっている(状態)」

      ***observed 他動詞・過去分詞・受動

          「<これまでに>観察してしまった<実績>」 )

  ( ***observed 他動詞・過去分詞・完了

ーーーーーー===------------------------ーーー

      ***is 助動詞・現在形「~である(イコール)」

      @An albatross                 時間の流れ→

         

ーーーーーー===------------------------ーーー

  これまで |いま|これから

                              現在



このように、

『過去分詞』には、

(α)「これまで」に完了した動き(”実績”)、と、

(β)「その結果としの、いま」の”状態”、の、

二つの面があり、


(α)は、『助動詞』have ( has  /  had ) に仲介されて『主語』と接続し、

(β)は、『助動詞』be ( am, is , are  /  was, were )に仲介されて『主語』と接続し、

『主語』の’うごき’を表します。


否定文、進行形、受け身、現在(過去)完了は、

それをつくる

*『動詞原形(~する)』

*『現在分詞(~している状態)』

*『過去分詞(~されてしまっている状態)』

*『過去分詞(~してしまった実績)』

が、

すべて、「時間の流れ」の”外”にあるので、

「時間の流れ」の”中”の『主語』の’うごき’を表すためには、

「時間の流れ」の”中”と”外”をまたぐ『助動詞』を介して、

『主語』と接続します。


以上から、

否定文、進行形、受け身、現在完了という ’うごき’ は、


* ’うごき’ = 『助動詞』 +  「時間の流れ」の”外”の動き 


という共通の構造を持っています。

この構造に着目すれば、多様な’うごき’に接しても、混乱することはありません。


  ところが、

*『否定文』= 『助動詞 do, does  / did』+not  + do「~する」

*『進行形』= 『助動詞  am, are, is / was, were  』+ doing「~している状態」

*『受け身』=『助動詞 am, are, is  /  was, were』 +    done「~されてしまっている状態」 

*『現在完了』=『助動詞 have / has』+ done「~の動きをした実績」

という、

「時間の流れ」の外で発生する「動きの要素」

を、


それに対応する『助動詞』

を介して『主語』に結び付けて、

『主語』の’うごき’を表す、


という共通する構造をたどっていけば、

いろいろな’うごき’に接すれば接するほど、それらの共通点が納得されるのでは、と考えられますが、

そういう説明を省いて、

『進行形』= be(人称形)+ doing

『受け身』= be(人称形) + done、

『現在完了』= have, has + done

のように”公式”を並べるだけでは、

それらの多様な’うごき’の相互の関係がわからず、

多様な’うごき’に接すれば接するほど、混乱しかねない、という恐れがあります。


 過度の簡略化は、混乱に通じる、ということで、

説明すれば別に難しい内容ではないのに、

説明を簡略化して、かえって難しくしているのでは、と思われます。