He looked at the moonlight and the ice-ferns on the window.
He listened to the humming of the stove in the cellar and felt more and more awake and astonished.
Finally he rose and padded over to Moominmamma's bed.
彼は月の光と、窓(のガラス)に凍り付いた、シダのような模様を見ました。
彼は地下室のストーヴの微かな息遣いのような音に耳を澄まし、しだいに目が覚めてハッとさせられた気がしました。
そして彼は立ち上がって、ムーミンママのベッドまで、そっと歩いて行きました。
He pulled at her ear very cautiously, but she didn't awake.
She just curled into an uninterested ball.
彼はとても注意しながらムーミンママの耳を引っ張りましたが、ムーミンママは目を覚まさしませんでした。
ムーミンママは、熟睡したまま体を丸めただけでした。
"If not even Mother wakes up it's no use trying the others," Moomintroll thought and went along by himself on a round through the unfamiliar and mysterious house.
All the clocks had stopped ages ago, and a fine coat of dust covered everything.
On the drawing-room table still stood the soup-tureen with pine-needles left over from November.
And inside its gauze dress the cut-glass chandelier was softly jingling to itself.
「母さんでも目を覚まさないんだから、他の家族を起こそうとしても無駄だな」とムーミントロールは思い、いつもとは違う印象の、神秘的な感じのする家のなかを、一人で一回りしました。
全部の時計がずっと前に止まってしまっていて、埃の薄い膜が、あらゆるものを覆っていました。
応接室のテーブルの上には、松葉が11月からそのままにされているスープ・チュリーンが、変わらずに置かれていました。
そして、薄地の覆いの中で、カット・グラスのシャンデリアが、静かなチリンチリンという音を独りでにたてていました。
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