2025年9月23日火曜日

動詞・”人称形” は「時間」の中に、動詞・”原形” は「時間」の外に  英語は実はかなりシンプル(3) 

 『動詞・人称形』は、『主語』に接続します。


『主語』は、「時間の流れ」の中にいます(あります)。


『主語』は、「時間の流れ」のなかの、『現在』か『過去』にいます(あります)。

 

そこで、

『現在』にいる『主語』には『動詞・現在形』、

『過去』にいる『主語』には「動詞・過去形』

が接続します。


 ただ、『動詞・未来形』はありません!

なぜなら、『主語』は、『未来』にはいないからです!


 Humans will go to Mars someday.「 人類は、いつか、火星へ行くだろう」

の will go は、「未来の動詞」ですが、

will は「推測(未来)の助動詞」の『現在形』!

で、

主語は『現在』にいます!


『現在』にいる主語が、

「先の時間域(未来)において、go が実現するだろう」

と推測しています。


 will go は、『主語』Humans に接続していますが、

Humans に直接に接続詞しているのは will で、

go が直接に接続している相手は、will です。

 つまり、この go は、『主語』に接続していないので、

『動詞・人称形』ではありません。


He said that humans would go to Mars some day.

「人類は、いつか、火星へ行くだろう、と彼は言った」

では、『過去』の話なので、will が『過去形』would になっていますが、

would に接続する go は、will go の場合と同じ go です。


 つまり、will go の go 、would go の go は、

一つのもので、

『現在』、『過去』という、『主語』がいる時間域の違いに関係なく、

『現在』、『過去』の、どちらにある『助動詞』とも接続します。


 したがって、この go は、「時間の流れ」の”外”にあって、

「時間の流れ」の”外”を自由に移動して、

『主語』のいる『現在』、『過去』の時間域にある『助動詞』に、

「時間の流れ」の”境界”(或いは、”岸”)を越えて接続します。


 つまり、『助動詞』(ここでは will ) は、

『主語』と一緒に「時間の流れ」の”中”にある時は、

『主語』に接続する( 『助動詞・人称形』として )と同時に、

「時間の流れ」の”外”の go にも接続して、

「時間の流れ」の”中”と”外”を"橋渡し”するという、

決定的に重要な機能を果たしています。


 別の見方をすると、

この go は、『主語』の無い動詞です。


 動詞・現在形、動詞・過去形は、

『現在』、『過去』にいる『主語』に接続して、その「うごき」を表しますが、

「時間の流れ」の”外”の go は、動詞ではあっても、『主語』に接続しない(できない)ので、

『主語』の「うごき」を表しません。


「時間の流れ」の”外”にあって、

『現在』、『過去』の時間域に対応する居場所が無く(決まっておらず)、

「時間の流れ」の”外”を浮遊している状態の動詞は、動詞の”原初形態”ということになり、

『動詞・原形』と言われます。


 繰り返しになりますが、

『動詞・原形』は、「時間の流れ」の”外”にあり、  

『主語』は、「時間の流れ」の”中”にいる(ある)ので、

『動詞・原形』は、(原則的には)『主語』に接続できません。


 つまり、『動詞・原形』が『主語』の「うごき」を表すことは(原則的には)ありません。

 しかし、

例外の一つに( 他に、『仮定法現在』 )、

『命令文』があって、


『命令文』は、普通は、相手 (You) に向かっての発言なので、

『主語』You は、分かり切っているので省かれる場合が多いのですが、

特に念を入れようと You を入れると、

"You be careful of wild animals." ( 通常は、”Be careful of wild animals.”)

「野生動物には、よくよく注意してくださいね」

(相手に強く注意を促すかんじ)


のようになり、

”命令”する「話者」が、

「時間の流れ」の”中”の You と、

「時間の流れ」の”外”の be ( 『be動詞・原形』 )を、

「話者」が強引に(?)繋いでしまっています。 





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