The strain on Germany's people, industry, and economy began to show up in its
S V O
newspapers even though information about the country's supplies, production,
s
transportation, and food situation remained secret.
v c
(戦争による)ドイツの国民、産業、経済への圧迫は / 現れ始めた / ドイツの新聞に
// ドイツの物資の供給、生産、輸送、食料事情についての情報は / 秘密のままだったが。
2018年10月17日水曜日
2018年9月29日土曜日
CCONTENT ANALYSIS (2) 内容の分析
Under the leadership of Paul Lazarsfeld and Harold Lasswell, later to become
well-known communication theorists, it was decided that we would do an analysis
of the content of the German newspapers, which we could get----although some
days after publication.
* Paul Lazarsfeld ( 1901 --- 1976 )
the founder of Columbia University's Bureau of Applied Social Research
( Wikipedia )
* Harold Lasswell ( 1902 --- 1978 )
a leading American political scientist and communications theorist
( Wikipedia )
後に著名なコミュニケーション理論家になるポール・ラザーフェルドと
ハロルド・ラスウェルの指導のもと、発行日を数日過ぎることがあっても、入手できる
ドイツの新聞の内容を分析することが決定された。
* Under the leadership of Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell, later to become
s' v'
well-known communication theorists, It was decided that・・・・
S V (S)
c'
** to become の to は、
Spaceships will travel to Mars in the near future.
の to Mars の to と同じで、「 〜 へ到達する 」ということを表すので、
to become は「 これから become が実現する 」という内容になります。
was decided の、『助動詞』was が示す『過去』の時を基準にして、
その先の時点において、become が実現します。
** 何がこれから become するのか、というと、
Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell です。
つまり、Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell と to become は、
S V のような関係になります。
ただし、to become は、これだけでは V になれませんから、
あくまで S V に準ずる関係です( s' v' ) 。
** また、to become を挟んで、
Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell = well-known communication theorists
の関係が成り立つので、
well-known communication theorists は、
Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell を説明していますから、
well-known communication theorists は S に対する C(『補語』)という立場になりま
すが、to become が正式な(一人前の)V ではないので、
to become をエンジン(動力)として結びついた関係のなかの
well-known communication theorists も、
正式な(一人前の)C ではありません ( c' :『意味上の補語』)。
** 以上から、これらの要素のあいだには、
Paul lazarfeld and Harold Rasswell, to become well-known communication
s' v'
theorists
c'
のような、S V C に準ずる関係ができています。
『to不定詞』の場合も、内容的につながりがある部分とは、『文型』に準ずる関係が成り
立っています。
* 『まぐまぐ!』様のネットワークをお借りして、
『英語はこうできている』という、
従来の英文法とは異なった角度から、英語を成り立たせている根本的な発想について考え
るメルマガを発行しています。
well-known communication theorists, it was decided that we would do an analysis
of the content of the German newspapers, which we could get----although some
days after publication.
* Paul Lazarsfeld ( 1901 --- 1976 )
the founder of Columbia University's Bureau of Applied Social Research
( Wikipedia )
* Harold Lasswell ( 1902 --- 1978 )
a leading American political scientist and communications theorist
( Wikipedia )
後に著名なコミュニケーション理論家になるポール・ラザーフェルドと
ハロルド・ラスウェルの指導のもと、発行日を数日過ぎることがあっても、入手できる
ドイツの新聞の内容を分析することが決定された。
* Under the leadership of Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell, later to become
s' v'
well-known communication theorists, It was decided that・・・・
S V (S)
c'
** to become の to は、
Spaceships will travel to Mars in the near future.
の to Mars の to と同じで、「 〜 へ到達する 」ということを表すので、
to become は「 これから become が実現する 」という内容になります。
was decided の、『助動詞』was が示す『過去』の時を基準にして、
その先の時点において、become が実現します。
** 何がこれから become するのか、というと、
Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell です。
つまり、Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell と to become は、
S V のような関係になります。
ただし、to become は、これだけでは V になれませんから、
あくまで S V に準ずる関係です( s' v' ) 。
** また、to become を挟んで、
Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell = well-known communication theorists
の関係が成り立つので、
well-known communication theorists は、
Paul Lazarsfeld and Harold Rasswell を説明していますから、
well-known communication theorists は S に対する C(『補語』)という立場になりま
すが、to become が正式な(一人前の)V ではないので、
to become をエンジン(動力)として結びついた関係のなかの
well-known communication theorists も、
正式な(一人前の)C ではありません ( c' :『意味上の補語』)。
** 以上から、これらの要素のあいだには、
Paul lazarfeld and Harold Rasswell, to become well-known communication
s' v'
theorists
c'
のような、S V C に準ずる関係ができています。
『to不定詞』の場合も、内容的につながりがある部分とは、『文型』に準ずる関係が成り
立っています。
* 『まぐまぐ!』様のネットワークをお借りして、
『英語はこうできている』という、
従来の英文法とは異なった角度から、英語を成り立たせている根本的な発想について考え
るメルマガを発行しています。
2018年9月12日水曜日
CONTENT ANALYSIS (1)
第二次世界大戦の最中、アメリカ軍はドイツ本国における部隊の配置を的確につかんで
いたそうですが、それを可能にしたのは、言われてみれば何でもないような、簡単な方法
でした。
ヨーロッパの新聞には、社交の欄があって、社交界のパーティーの情報が掲載されてい
るので、狭い地域や町の中だけで発行されているものも含めて、ドイツ中の新聞を集め、
社交欄を見ていくと、
「 離任する◯◯司令官の送別パーティー」( A新聞 )
「着任する◯◯司令官の歓迎パーティー」 ( Z新聞 )
との内容があるので、これらを合わせると、◯◯司令官の部隊がどこからどこへ移動した
かがわかるというわけです。
あまりに簡単な方法なので(交戦中の国の新聞を集めるのは大変だったでしょうが)、
ドイツの側が、街の社交の情報から軍事機密が漏れる可能性があることに気付かなかった
のか、不思議な気もしますが、
1871年に、プロイセン王を皇帝(ヴィルヘルム1世)に戴いてドイツ帝国が発足するま
で、幾つもの小規模な国に分かれていたので、新聞も小さな領域内の情報を扱うもの、と
いう固定観念がどうしてもあって、遠く離れた, もともとは他国だった土地の、しかも直接
には軍事には関係が無さそうな市井の情報を結びつけるという発想が、生まれ難かったの
かもしれません。
ずっと後のことですが、これと基本的に同じ方法を用いてアメリカ社会の動向を分析す
る話が、
"Megatrends" ( John Naisbitt ) のなかで紹介されています。
We learn about this society / through a method< called 'content analysis'>,
which has its roots in World War Ⅱ.
During the War, intelligence experts sought to find a method < for obtaining the
kinds of information < on enemy nations> [ that public opinion polls would have
normally provided ] >.
intelligence information(通常のルートで手に入る情報)を超える、重要な機密情報
/ public opinion poll 世論調査
* would have provided
** would 戦時に、敵国の機密情報を、世論調査をおこなって得る、ということは、
実際には有り得ません。
would は、カタチは will の『過去形』ですが、
『過去』にさかのぼって新たなうごきをすることは出来ないことから、
would という『過去形』のカタチを借りることによって、
頭の中にある、現実とは違う、有り得ない世界、を扱っている、ということを表していま
す。
著者は、『現在』に居て考えていますから、この would は『現在形』です。
ただし、著者がいる現実の世界の『現在形』ではなく、
頭の中の『現実に反する世界(仮想の世界、仮定の世界)』の『現在形』です。
『現在』において、有り得ないことが仮に起こったら、〜 するだろう、と考えています。
** have provided は、
have(助動詞)+ provided(過去分詞) で、
provided は、 「(これまでに)提供した 」という
『実績』を表し、
それを「持っている 」という内容の have と結びついて、
『現在』において振り返って、(以前に)提供したことがある、という内容を表します。
** would have provided は、以上から、
(仮定の世界で、)大戦当時、世論調査が仮に行われたとすれば、
(〜の情報を)提供しただろう、という、内容になります。
* 『仮定法』は難しいと敬遠されがちですが、要するに、
『過去形』のカタチ( 助動詞 had も含めて )を借りて、実現の可能性の無い、
或いは低いうごきを表す用法です。
『現実の世界』にも『過去形』があるので、
『現実の世界』と『仮定の世界』を混同すると面倒なことになりますが、
別々の世界の話、と区別してさえいれば、難しいものではありません。
ところで、
『英語はこうできている』という題のメルマガ(有料)を、『まぐまぐ!』様のネット
ワークをお借りして配信しています。
いろいろな英文を材料に、
とにかくこうだからこうなんだ、と既成の英文法を当てはめるのではなく、
どういう発想からそのような文法が生まれたのか、という観点から、
柔軟に英文を考えることを目指しています。
『となりのトトロ』でトトロが登る、信じられないような巨木も、
上から見下ろすと、てっぺんの無数の細い枝が、下の大枝や幹とどのように
つながっているのか、まるでわかりませんが、
樹を下から見上げれば、幹からどのように大枝が分かれて、さらにその先で小枝に分岐して
いるか、よくわかります。
英語も、出来上がった英文法を外側から見ると、複雑怪奇ですが、どのような発想でつ
くられているのか、という観点に立って内側から見れば、
文法事項どうしの関連がつかめて、意外にわかり易いのではないかと思います。
目下、扱っている題材は、
(A) "Under a Crimson Sun" ( David S. Stevenson )
赤色矮星の惑星での、生命発生の可能性について
生命が発生しそうな惑星の探索は、かつては太陽に似た大きさの恒星(黄色矮星)を対
象として行われていましたが、
赤色矮星に探査範囲を広げたら、生命発生の条件を備えた惑星が続々と見つかりました。
赤色矮星は、宇宙ではもっともありふれた星なので、
生命のいそうな惑星の数は、今後、飛躍的に増えそうです。
”Under a Crimson Sun" は、小さく(最近見つかった、600光年彼方のものは、
土星くらいの大きさのようです。つまり、木星よりも小さな恒星です!)、
低温で、光度も低い赤色矮星は、
あまりにも地味な星であるために、目立たなくてよくわからないのでかえって気になる、
という程度の動機で読み始めたのですが、
生命探査とのかかわりでこのように注目されるようになるとは思いませんでした。
(B) Breaking the Limit ( Karen Larsen )
: One Woman's Motorcycle Journey through North America
著者が、Harley Davidson Sportster 1200 で、New Jersey から Alaska まで旅した
記録です。
20世紀前半のアメリカの絵画で、荒野を通る道路の、舗装路面の端に出来た罅(ひ
び)だけをクローズアップして精密に描いた『大陸横断ハイウェイ』という作品があって
(『新日曜美術館』でたまたま見かけたのですが、残念なことに、作者の名前を覚えてい
ません)、数十センチ四方の乾燥しきった路面が描かれているだけなのに、
その路面が広大な大陸の遥かな遠方までつながっているということを一種の感傷とともに
実感させている、アメリカそのものを中性子星のような超高密度でその画面に凝縮したよ
うな、衝撃的な作品でした。
大陸の、生身の人間にとっては無限と思える広がりが移動への衝動を引き起こすのか、
アメリカには、プロの書き手だけでなく、一般の人によるものも含めて、多くの紀行文が
あって、
John Steinbeck の ”Travels with Charley in search of America" ( Charley
は、旅に同行した犬 )や、
William Least Heat-Moon の ”Blue Highways Journey into America"
( 幹線道路の裏道が、当時の地図では、青い線で表示されており、その裏道 [ blue
highways ] を辿った記録 )
など、America の大地や人の息づかいを感じさせるものが多いのですが、
"Breaking the Limit" の特徴は、著者がバイクで旅をしたことで、時には苛酷なその土地
の風土のなかを、むき出しの身一つで移動するライダーは、自動車のボディとガラスで風雨
から守られて旅をする場合に比べて、刻々と変化する周囲への感覚が鋭敏になるようで、
長時間のライディングの孤独感から来る、出会う人々への鋭い観察眼にも裏打ちされて、
文章には独特の臨場感が溢れています。
ネットで知って発注し、アメリカから届いたハードカバーの本の内側には、
" DISCARDED MONROE COUNTY PUBLIC LIBRARY " (廃棄処分)
のスタンプがあって、あまり広く読まれた形跡が無いのですが、
この本は、掘り出し物だと思います。 ( Monroe County, Indiana )
(C) JUSTICE ( MICHAEL J. SANDEL )
イギリスと日本には『島国』という共通点がある、というのは、
実は世界地図を見ての錯覚で、
たしかに双方とも、地図では、海を表示する青い色に囲まれていますが、
ドーバー海峡は、時々泳いで渡る人もいるくらいですから、船で渡ることは容易で、
ローマ帝国は、一時、スコットランドの南限近くまで進出していました。
つまり、イギリスとヨーロッパ大陸の間の海は、地中海のような海のハイウェイであ
り、イギリスは、実はヨーロッパ大陸とハイウェイでつながっている、大陸国家だという
ことになります。
輸送の効率を考えると、なまじ陸続きで、重くかさばるものを多数の荷車で延々と運
ぶよりも、間に水域があって、船でいっぺんに運べる方が、便利とも言えます。
一方、日本列島は、大陸とは荒い海で隔てられていたので、大陸との頻繁な交流は無
く、大陸から大勢の人間が侵入してそれまでの住人と入れ替わる、ということは、大きな
規模では発生しませんでした。
したがって、日本列島は、地球上の他の地域から隔離されて、住民が、遠い古代から
代々暮らしを引き継いで来たという、世界的にも珍しい場所で、
古代からの代々の生活がずっとつながっている、という意味では、もっとも古い歴史を
持っている場所、と言えると思います。
これは、たまたま辺境の、しかも孤立した環境にあったので、結果としてそのように
なったということです。
集団的な記憶や意識というものがあるのかどうかは、まだわかりませんが、災害に際し
て、世界の他の地域ではありがちな暴動や略奪が発生せず、むしろ自発的に救援の活動を
する人が多いことは、長い代々の暮らしのなかで次第に形成された、なんらかの意識が、
人々の間に共有されていることを示唆しているのかもしれません。
これは世界的に見て稀な現象なので、賞賛されることもある反面、
日本人は従順過ぎる、とか、命令されなくても整然と行動して昆虫みたいだ、などと、
批判的に見られることもあります。
災害が起こったら、まず、街角に完全武装の兵士が立って治安を確保しなければならな
い、 という地域が珍しくないので、暴れない日本人がむしろ異様に見える、ということか
もしれません。
日本に暮らしている人間の通常の感覚からすれば、他人になんとかしろと要求して暴
れても、社会にマイナスのエネルギーを発生させて、結果的に自らの足を引っ張るだけで、
それよりも、皆が協力すれば、プラスのエネルギーが集まって、それだけ復興が早く進
む、と考えるのが普通ではないか、思われますが。
ともかく、
良いにしろ悪いにしろ、日本はそのような、世界でも例外的に長く続いた生活の歴史
の中で形成された集団意識が機能しているように思える社会なので、
社会的な合意も、意識的に議論されて、その結果として形成される、というよりも、
なんとなく、おのずから、出来上がってしまうというところがあり、
そのような精神風土とはいわば対称的な、
"Justice" のなかで展開されている、テーマを緻密に分析して本質に迫って行く手法は、
なかなか刺激的で新鮮だと思います。
いたそうですが、それを可能にしたのは、言われてみれば何でもないような、簡単な方法
でした。
ヨーロッパの新聞には、社交の欄があって、社交界のパーティーの情報が掲載されてい
るので、狭い地域や町の中だけで発行されているものも含めて、ドイツ中の新聞を集め、
社交欄を見ていくと、
「 離任する◯◯司令官の送別パーティー」( A新聞 )
「着任する◯◯司令官の歓迎パーティー」 ( Z新聞 )
との内容があるので、これらを合わせると、◯◯司令官の部隊がどこからどこへ移動した
かがわかるというわけです。
あまりに簡単な方法なので(交戦中の国の新聞を集めるのは大変だったでしょうが)、
ドイツの側が、街の社交の情報から軍事機密が漏れる可能性があることに気付かなかった
のか、不思議な気もしますが、
1871年に、プロイセン王を皇帝(ヴィルヘルム1世)に戴いてドイツ帝国が発足するま
で、幾つもの小規模な国に分かれていたので、新聞も小さな領域内の情報を扱うもの、と
いう固定観念がどうしてもあって、遠く離れた, もともとは他国だった土地の、しかも直接
には軍事には関係が無さそうな市井の情報を結びつけるという発想が、生まれ難かったの
かもしれません。
ずっと後のことですが、これと基本的に同じ方法を用いてアメリカ社会の動向を分析す
る話が、
"Megatrends" ( John Naisbitt ) のなかで紹介されています。
We learn about this society / through a method< called 'content analysis'>,
which has its roots in World War Ⅱ.
During the War, intelligence experts sought to find a method < for obtaining the
kinds of information < on enemy nations> [ that public opinion polls would have
normally provided ] >.
intelligence information(通常のルートで手に入る情報)を超える、重要な機密情報
/ public opinion poll 世論調査
* would have provided
** would 戦時に、敵国の機密情報を、世論調査をおこなって得る、ということは、
実際には有り得ません。
would は、カタチは will の『過去形』ですが、
『過去』にさかのぼって新たなうごきをすることは出来ないことから、
would という『過去形』のカタチを借りることによって、
頭の中にある、現実とは違う、有り得ない世界、を扱っている、ということを表していま
す。
著者は、『現在』に居て考えていますから、この would は『現在形』です。
ただし、著者がいる現実の世界の『現在形』ではなく、
頭の中の『現実に反する世界(仮想の世界、仮定の世界)』の『現在形』です。
『現在』において、有り得ないことが仮に起こったら、〜 するだろう、と考えています。
** have provided は、
have(助動詞)+ provided(過去分詞) で、
provided は、 「(これまでに)提供した 」という
『実績』を表し、
それを「持っている 」という内容の have と結びついて、
『現在』において振り返って、(以前に)提供したことがある、という内容を表します。
** would have provided は、以上から、
(仮定の世界で、)大戦当時、世論調査が仮に行われたとすれば、
(〜の情報を)提供しただろう、という、内容になります。
* 『仮定法』は難しいと敬遠されがちですが、要するに、
『過去形』のカタチ( 助動詞 had も含めて )を借りて、実現の可能性の無い、
或いは低いうごきを表す用法です。
『現実の世界』にも『過去形』があるので、
『現実の世界』と『仮定の世界』を混同すると面倒なことになりますが、
別々の世界の話、と区別してさえいれば、難しいものではありません。
ところで、
『英語はこうできている』という題のメルマガ(有料)を、『まぐまぐ!』様のネット
ワークをお借りして配信しています。
いろいろな英文を材料に、
とにかくこうだからこうなんだ、と既成の英文法を当てはめるのではなく、
どういう発想からそのような文法が生まれたのか、という観点から、
柔軟に英文を考えることを目指しています。
『となりのトトロ』でトトロが登る、信じられないような巨木も、
上から見下ろすと、てっぺんの無数の細い枝が、下の大枝や幹とどのように
つながっているのか、まるでわかりませんが、
樹を下から見上げれば、幹からどのように大枝が分かれて、さらにその先で小枝に分岐して
いるか、よくわかります。
英語も、出来上がった英文法を外側から見ると、複雑怪奇ですが、どのような発想でつ
くられているのか、という観点に立って内側から見れば、
文法事項どうしの関連がつかめて、意外にわかり易いのではないかと思います。
目下、扱っている題材は、
(A) "Under a Crimson Sun" ( David S. Stevenson )
赤色矮星の惑星での、生命発生の可能性について
生命が発生しそうな惑星の探索は、かつては太陽に似た大きさの恒星(黄色矮星)を対
象として行われていましたが、
赤色矮星に探査範囲を広げたら、生命発生の条件を備えた惑星が続々と見つかりました。
赤色矮星は、宇宙ではもっともありふれた星なので、
生命のいそうな惑星の数は、今後、飛躍的に増えそうです。
”Under a Crimson Sun" は、小さく(最近見つかった、600光年彼方のものは、
土星くらいの大きさのようです。つまり、木星よりも小さな恒星です!)、
低温で、光度も低い赤色矮星は、
あまりにも地味な星であるために、目立たなくてよくわからないのでかえって気になる、
という程度の動機で読み始めたのですが、
生命探査とのかかわりでこのように注目されるようになるとは思いませんでした。
(B) Breaking the Limit ( Karen Larsen )
: One Woman's Motorcycle Journey through North America
著者が、Harley Davidson Sportster 1200 で、New Jersey から Alaska まで旅した
記録です。
20世紀前半のアメリカの絵画で、荒野を通る道路の、舗装路面の端に出来た罅(ひ
び)だけをクローズアップして精密に描いた『大陸横断ハイウェイ』という作品があって
(『新日曜美術館』でたまたま見かけたのですが、残念なことに、作者の名前を覚えてい
ません)、数十センチ四方の乾燥しきった路面が描かれているだけなのに、
その路面が広大な大陸の遥かな遠方までつながっているということを一種の感傷とともに
実感させている、アメリカそのものを中性子星のような超高密度でその画面に凝縮したよ
うな、衝撃的な作品でした。
大陸の、生身の人間にとっては無限と思える広がりが移動への衝動を引き起こすのか、
アメリカには、プロの書き手だけでなく、一般の人によるものも含めて、多くの紀行文が
あって、
John Steinbeck の ”Travels with Charley in search of America" ( Charley
は、旅に同行した犬 )や、
William Least Heat-Moon の ”Blue Highways Journey into America"
( 幹線道路の裏道が、当時の地図では、青い線で表示されており、その裏道 [ blue
highways ] を辿った記録 )
など、America の大地や人の息づかいを感じさせるものが多いのですが、
"Breaking the Limit" の特徴は、著者がバイクで旅をしたことで、時には苛酷なその土地
の風土のなかを、むき出しの身一つで移動するライダーは、自動車のボディとガラスで風雨
から守られて旅をする場合に比べて、刻々と変化する周囲への感覚が鋭敏になるようで、
長時間のライディングの孤独感から来る、出会う人々への鋭い観察眼にも裏打ちされて、
文章には独特の臨場感が溢れています。
ネットで知って発注し、アメリカから届いたハードカバーの本の内側には、
" DISCARDED MONROE COUNTY PUBLIC LIBRARY " (廃棄処分)
のスタンプがあって、あまり広く読まれた形跡が無いのですが、
この本は、掘り出し物だと思います。 ( Monroe County, Indiana )
(C) JUSTICE ( MICHAEL J. SANDEL )
イギリスと日本には『島国』という共通点がある、というのは、
実は世界地図を見ての錯覚で、
たしかに双方とも、地図では、海を表示する青い色に囲まれていますが、
ドーバー海峡は、時々泳いで渡る人もいるくらいですから、船で渡ることは容易で、
ローマ帝国は、一時、スコットランドの南限近くまで進出していました。
つまり、イギリスとヨーロッパ大陸の間の海は、地中海のような海のハイウェイであ
り、イギリスは、実はヨーロッパ大陸とハイウェイでつながっている、大陸国家だという
ことになります。
輸送の効率を考えると、なまじ陸続きで、重くかさばるものを多数の荷車で延々と運
ぶよりも、間に水域があって、船でいっぺんに運べる方が、便利とも言えます。
一方、日本列島は、大陸とは荒い海で隔てられていたので、大陸との頻繁な交流は無
く、大陸から大勢の人間が侵入してそれまでの住人と入れ替わる、ということは、大きな
規模では発生しませんでした。
したがって、日本列島は、地球上の他の地域から隔離されて、住民が、遠い古代から
代々暮らしを引き継いで来たという、世界的にも珍しい場所で、
古代からの代々の生活がずっとつながっている、という意味では、もっとも古い歴史を
持っている場所、と言えると思います。
これは、たまたま辺境の、しかも孤立した環境にあったので、結果としてそのように
なったということです。
集団的な記憶や意識というものがあるのかどうかは、まだわかりませんが、災害に際し
て、世界の他の地域ではありがちな暴動や略奪が発生せず、むしろ自発的に救援の活動を
する人が多いことは、長い代々の暮らしのなかで次第に形成された、なんらかの意識が、
人々の間に共有されていることを示唆しているのかもしれません。
これは世界的に見て稀な現象なので、賞賛されることもある反面、
日本人は従順過ぎる、とか、命令されなくても整然と行動して昆虫みたいだ、などと、
批判的に見られることもあります。
災害が起こったら、まず、街角に完全武装の兵士が立って治安を確保しなければならな
い、 という地域が珍しくないので、暴れない日本人がむしろ異様に見える、ということか
もしれません。
日本に暮らしている人間の通常の感覚からすれば、他人になんとかしろと要求して暴
れても、社会にマイナスのエネルギーを発生させて、結果的に自らの足を引っ張るだけで、
それよりも、皆が協力すれば、プラスのエネルギーが集まって、それだけ復興が早く進
む、と考えるのが普通ではないか、思われますが。
ともかく、
良いにしろ悪いにしろ、日本はそのような、世界でも例外的に長く続いた生活の歴史
の中で形成された集団意識が機能しているように思える社会なので、
社会的な合意も、意識的に議論されて、その結果として形成される、というよりも、
なんとなく、おのずから、出来上がってしまうというところがあり、
そのような精神風土とはいわば対称的な、
"Justice" のなかで展開されている、テーマを緻密に分析して本質に迫って行く手法は、
なかなか刺激的で新鮮だと思います。
2017年9月7日木曜日
西欧中世のカオス的世界(12)
The beginning of Byzantine history can be traced back to the Roman Empire as it emerged from the crisis of the third century.
ビザンティンの歴史の始まりは、それが三世紀の危機から表れたときのローマ帝国にまで遡ることができる。
The economic difficulties of this period had had particularly disastrous effects in the western half of the empire.
この時期の財政難は、帝国の西半分に、特に破壊的な影響をもたらした。
The East had greater powers of resistance --- a factor which determined future development and accounted for the "Byzantinizing" of the Roman Empire.
帝国の東部には、まだ持ちこたえる力があり、それによって、東部はその後発展し、ローマ帝国は『ビザンチン化』した。
Nevertheless the "pars orientalis" experienced the same crisis which was common to all parts of the late Roman Empire with its decadent economic and social structure, and was not spared economic collapse accompanied by severe social and political upheaval.
それでも、いわゆる『東部地方』は、衰退した経済、社会の構造を抱えた末期ローマ帝国の、全ての地域と共通する、同じ危機を経験し、厳しい社会的、政治的な激変を伴った、経済的な崩壊を免れなかった。
It is true that the East did not suffer so noticeable a decline in population or so irreparable a decay of city life and economy as the West, but in common with the whole Empire its economic life was endangered by lack of labor and its trade and industry seriously threatened.
東半分が、西半分のような、人口の目に見える減少や都市の生活や経済の回復不能な荒廃という被害を受けなかったことは事実だが、帝国全体に共通したことだが、経済活動は労働力の不足によって危機に陥り、交易や産業は深刻な脅威に晒された。
( " History of the Byzantine State" George Ostrogorsky : p29 )
* ところで、『まぐまぐ!』様のネットワークをお借りして、
『英語はこうできている』というタイトルの、有料メルマガを発行しています。
私たち日本人には馴染みの無い英語の文法事項について、
どうしてそういう内容なのか、という素朴な疑問を出発点にして、
根本の発想を探っていこうというものです。
たとえば、
Summer is gone.
という文は、
go(自動詞)が使われているのに、『受け身』(他動詞でないと、受身はできません)みたいだ、
と不思議がられ、
一応、『現在完了』の特殊なもの、例外的な使い方、と説明されますが、
『過去分詞』gone が、
『これまで』の時間で、『行ってしまった』というケリのついた動き(完了)を表すと、
それに続く『いま』の時間では、
『(行ってしまったから、)もう、いない』という動き、というか状態(結果)を表します。
つまり、go については、『過去分詞』gone は、
『これまで』の時間における『完了』の内容と、
『いま』の時間における『結果』の内容、
という、二つの内容を持っています。
『完了』の動きは、
『これまで』にしてきた、してしまった、したことがある、という『実績』なので、
日本語とまったく同じ発想(実績がある、実績を持っている)で、
have(『助動詞』) の『目的語(のような立場)』になり、
Summer has gone. (今年の夏も、とうとう行ってしまったなあ)
となりますが、
『結果』としての『もう、いない/ もう、存在していない』という内容は、
『いま』の時間における『状態』なので、『形容詞』と同じように be(イコール)を介して『主語』と結びついて、
Summer is gone. (今年も、もう残暑だね) ( ただし、この is は『助動詞』)
ということになります。
その他の多くの文法事項を、英語を分析するうえで実戦的に役立つように、
テキストの英文に沿って解説します。
* 発行システム 『まぐまぐ!』 http://www.mag2/com/
題名『英語はこうできている』
発行日 毎月 7日 / 17日 / 27日.
料金 600 + 消費税 円
* 現在の内容
* "Under a Crimson Sun" David S. Stevenson
赤色矮星の特質と、そこにおける生命の発生・進化の可能性についての解説
* "Breaking the Limit Karen Larsen
: One Woman's Motorcycle Journey through North America"
Harley-Davidson Sportster 1200 で New Jersey から Alaska まで走った女性の、
旅と自己省察の記録
* "Justice" Michael J. Sandel
現在のテーマは、
国家(アメリカ合衆国)が戦争をする場合、
兵役はアメリカ市民の責務と考えて、皆がその重荷を負うべきか、
それとも、
兵役を職業上の選択肢の一つと割り切って、
条件が納得できれば応じても良い、という人を、
市場を通して募集し、多くの人を重荷から解放するべきか、
という議論です。
ビザンティンの歴史の始まりは、それが三世紀の危機から表れたときのローマ帝国にまで遡ることができる。
The economic difficulties of this period had had particularly disastrous effects in the western half of the empire.
この時期の財政難は、帝国の西半分に、特に破壊的な影響をもたらした。
The East had greater powers of resistance --- a factor which determined future development and accounted for the "Byzantinizing" of the Roman Empire.
帝国の東部には、まだ持ちこたえる力があり、それによって、東部はその後発展し、ローマ帝国は『ビザンチン化』した。
Nevertheless the "pars orientalis" experienced the same crisis which was common to all parts of the late Roman Empire with its decadent economic and social structure, and was not spared economic collapse accompanied by severe social and political upheaval.
それでも、いわゆる『東部地方』は、衰退した経済、社会の構造を抱えた末期ローマ帝国の、全ての地域と共通する、同じ危機を経験し、厳しい社会的、政治的な激変を伴った、経済的な崩壊を免れなかった。
It is true that the East did not suffer so noticeable a decline in population or so irreparable a decay of city life and economy as the West, but in common with the whole Empire its economic life was endangered by lack of labor and its trade and industry seriously threatened.
東半分が、西半分のような、人口の目に見える減少や都市の生活や経済の回復不能な荒廃という被害を受けなかったことは事実だが、帝国全体に共通したことだが、経済活動は労働力の不足によって危機に陥り、交易や産業は深刻な脅威に晒された。
( " History of the Byzantine State" George Ostrogorsky : p29 )
* ところで、『まぐまぐ!』様のネットワークをお借りして、
『英語はこうできている』というタイトルの、有料メルマガを発行しています。
私たち日本人には馴染みの無い英語の文法事項について、
どうしてそういう内容なのか、という素朴な疑問を出発点にして、
根本の発想を探っていこうというものです。
たとえば、
Summer is gone.
という文は、
go(自動詞)が使われているのに、『受け身』(他動詞でないと、受身はできません)みたいだ、
と不思議がられ、
一応、『現在完了』の特殊なもの、例外的な使い方、と説明されますが、
『過去分詞』gone が、
『これまで』の時間で、『行ってしまった』というケリのついた動き(完了)を表すと、
それに続く『いま』の時間では、
『(行ってしまったから、)もう、いない』という動き、というか状態(結果)を表します。
つまり、go については、『過去分詞』gone は、
『これまで』の時間における『完了』の内容と、
『いま』の時間における『結果』の内容、
という、二つの内容を持っています。
『完了』の動きは、
『これまで』にしてきた、してしまった、したことがある、という『実績』なので、
日本語とまったく同じ発想(実績がある、実績を持っている)で、
have(『助動詞』) の『目的語(のような立場)』になり、
Summer has gone. (今年の夏も、とうとう行ってしまったなあ)
となりますが、
『結果』としての『もう、いない/ もう、存在していない』という内容は、
『いま』の時間における『状態』なので、『形容詞』と同じように be(イコール)を介して『主語』と結びついて、
Summer is gone. (今年も、もう残暑だね) ( ただし、この is は『助動詞』)
ということになります。
その他の多くの文法事項を、英語を分析するうえで実戦的に役立つように、
テキストの英文に沿って解説します。
* 発行システム 『まぐまぐ!』 http://www.mag2/com/
題名『英語はこうできている』
発行日 毎月 7日 / 17日 / 27日.
料金 600 + 消費税 円
* 現在の内容
* "Under a Crimson Sun" David S. Stevenson
赤色矮星の特質と、そこにおける生命の発生・進化の可能性についての解説
* "Breaking the Limit Karen Larsen
: One Woman's Motorcycle Journey through North America"
Harley-Davidson Sportster 1200 で New Jersey から Alaska まで走った女性の、
旅と自己省察の記録
* "Justice" Michael J. Sandel
現在のテーマは、
国家(アメリカ合衆国)が戦争をする場合、
兵役はアメリカ市民の責務と考えて、皆がその重荷を負うべきか、
それとも、
兵役を職業上の選択肢の一つと割り切って、
条件が納得できれば応じても良い、という人を、
市場を通して募集し、多くの人を重荷から解放するべきか、
という議論です。
2017年7月7日金曜日
西欧中世のカオス的世界(11)
イタリア半島のローマ帝国、遥か東方の漢と隋唐のあいだの分裂期、と見て来ましたが、イタリア半島と東方世界の中間の(と言っても、ユーラシア世界においては、地理的にかなり西寄りですが)ビザンチン世界を訪れてみます。
"History of the Byzantine State" George Ostrogorsky (p 28)
(1) Byzantine history is indeed only a new phase of Roman history, just as the Byzantine state is only a continuation of the old "imperium romanum".
ビザンティン国家が元々の『ローマ帝国』の延長であるように、ビアンティンの歴史は、まさにローマ帝国の歴史の新たな一局面であるに過ぎない。
(2) The word "Byzantine" is of course the expression of a later generation and was not used by the so called "Byzantines".
『ビザンティン』という語は、もちろん後の世代の表現で、いわゆる『ビザンティンの人々』によっては用いられなかった。
(3) They always called themselves Romans and their emperor considered himself as a Roman ruler, the successor and heir of the old Roman Caesars.
ビザンティン帝国の人々は、自分たちをローマ人と呼んでいたし、皇帝は自分を、ローマの歴代皇帝の後継者かつ相続人である、ローマ帝国の支配者と考えていた。
(4) They remained under the spell of the name of Rome as long as the empire lasted and to the end the traditions of Roman government dominated their political thought and purpose.
彼らは、帝国が存続するあいだはローマという名前に呪縛されていたし、最後まで、ローマ政府の伝統は、政治上の考え方と目的を支配した。
(5) The Empire contained many different races< all bound together by means of the roman idea of the state>, and the relation of the Empire to the outside world was determined by the Roman concept of universality.
帝国は、ローマ流の国家の理念というものによって一つにされた多くの異なった民族を含んでおり、帝国と外部の世界との関係は、ローマ流の普遍性の概念によって判断された。
イタリア半島とバルカン半島とアナトリア半島が、交通に時間のかかった古代でも、一つの世界として意識されていたようで、まさに地中海は巨大な湖というかんじです。
** 『英語はこうできている』というメルマガを発行しています。
題名のとおり、通常の文法の説明というよりも、
文法の事項の背景にある『発想』を考えてみるという方針で探求しています。
たとえば、仮定法(過去、過去完了)は、
『過去にさかのぼって、新たな動きを実現させることはできない』ことから、
動詞、助動詞の『過去形』のカタチを借りて、『実現する可能性が無い、あるいは低い』
動きを表すものであり、
『仮定の世界』においては、動詞、助動詞は、『現在形』も『過去形』も、カタチのうえ
では『過去形』であり、したがって、
一般には、
『仮定法』の文を、『直接話法』から『間接話法』に変えても、『時制の一致』は発生しない、
と言われますが、そうではなくて、
『仮定の世界』においては、『現在形』が『過去形』に変っても、もともとカタチが同じ(『過去形』)なので、『時制の一致』が起きていないように見える(聞こえる)のです
いま扱っている内容は、
(A) Under a Crimson Sun David S. Stevenson
赤色矮星の特質と、そこにおける生命発生の可能性など
* 本書を扱っている最中に、偶然、水瓶座(Aquarius)の方向、39光年彼方の赤色矮星 TRPPIST-1(トラピスト-1)に、7つの地球型惑星(岩石惑星)が確認され、そのうちの3つには、液体の水が存在する可能性がある、つまり生命が発生、進化する可能性がある、と判断されるという、興味深い発表がありました。
赤色矮星は、寿命が数兆年(!!)と長いので、発生した生命が知的に高度なレベルに達する時間的な余裕もじゅうぶんであり、かつ、赤色矮星は、宇宙においてもっとも数多いタイプの星なので、太陽系のある銀座系宇宙に限っても、知的生命体が存在する惑星は、それこそ天文学的な数に上ると思われます。
(B) Breaking the Limit : Karen Larsen
One Woman's Motorcycle Journey through North America
一人の女性が北米大陸をオートバイ(Harley-Davidson Sportster 1200)で駆け抜けた記録で、道の旅と心の旅が重なっています
(C) Justice Michael J. Sandel (Harvard Univ. 教授)
社会に発生する様々な問題を、異なる視点から検証し、対立する見解のぶつかり合いのなかから、問題の本質を浮かび上がらせます
* 『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 『英語はこうできている』
毎月 7日、17日、27日配送
月 600円(+消費税)
"History of the Byzantine State" George Ostrogorsky (p 28)
(1) Byzantine history is indeed only a new phase of Roman history, just as the Byzantine state is only a continuation of the old "imperium romanum".
ビザンティン国家が元々の『ローマ帝国』の延長であるように、ビアンティンの歴史は、まさにローマ帝国の歴史の新たな一局面であるに過ぎない。
(2) The word "Byzantine" is of course the expression of a later generation and was not used by the so called "Byzantines".
『ビザンティン』という語は、もちろん後の世代の表現で、いわゆる『ビザンティンの人々』によっては用いられなかった。
(3) They always called themselves Romans and their emperor considered himself as a Roman ruler, the successor and heir of the old Roman Caesars.
ビザンティン帝国の人々は、自分たちをローマ人と呼んでいたし、皇帝は自分を、ローマの歴代皇帝の後継者かつ相続人である、ローマ帝国の支配者と考えていた。
(4) They remained under the spell of the name of Rome as long as the empire lasted and to the end the traditions of Roman government dominated their political thought and purpose.
彼らは、帝国が存続するあいだはローマという名前に呪縛されていたし、最後まで、ローマ政府の伝統は、政治上の考え方と目的を支配した。
(5) The Empire contained many different races< all bound together by means of the roman idea of the state>, and the relation of the Empire to the outside world was determined by the Roman concept of universality.
帝国は、ローマ流の国家の理念というものによって一つにされた多くの異なった民族を含んでおり、帝国と外部の世界との関係は、ローマ流の普遍性の概念によって判断された。
イタリア半島とバルカン半島とアナトリア半島が、交通に時間のかかった古代でも、一つの世界として意識されていたようで、まさに地中海は巨大な湖というかんじです。
** 『英語はこうできている』というメルマガを発行しています。
題名のとおり、通常の文法の説明というよりも、
文法の事項の背景にある『発想』を考えてみるという方針で探求しています。
たとえば、仮定法(過去、過去完了)は、
『過去にさかのぼって、新たな動きを実現させることはできない』ことから、
動詞、助動詞の『過去形』のカタチを借りて、『実現する可能性が無い、あるいは低い』
動きを表すものであり、
『仮定の世界』においては、動詞、助動詞は、『現在形』も『過去形』も、カタチのうえ
では『過去形』であり、したがって、
一般には、
『仮定法』の文を、『直接話法』から『間接話法』に変えても、『時制の一致』は発生しない、
と言われますが、そうではなくて、
『仮定の世界』においては、『現在形』が『過去形』に変っても、もともとカタチが同じ(『過去形』)なので、『時制の一致』が起きていないように見える(聞こえる)のです
いま扱っている内容は、
(A) Under a Crimson Sun David S. Stevenson
赤色矮星の特質と、そこにおける生命発生の可能性など
* 本書を扱っている最中に、偶然、水瓶座(Aquarius)の方向、39光年彼方の赤色矮星 TRPPIST-1(トラピスト-1)に、7つの地球型惑星(岩石惑星)が確認され、そのうちの3つには、液体の水が存在する可能性がある、つまり生命が発生、進化する可能性がある、と判断されるという、興味深い発表がありました。
赤色矮星は、寿命が数兆年(!!)と長いので、発生した生命が知的に高度なレベルに達する時間的な余裕もじゅうぶんであり、かつ、赤色矮星は、宇宙においてもっとも数多いタイプの星なので、太陽系のある銀座系宇宙に限っても、知的生命体が存在する惑星は、それこそ天文学的な数に上ると思われます。
(B) Breaking the Limit : Karen Larsen
One Woman's Motorcycle Journey through North America
一人の女性が北米大陸をオートバイ(Harley-Davidson Sportster 1200)で駆け抜けた記録で、道の旅と心の旅が重なっています
(C) Justice Michael J. Sandel (Harvard Univ. 教授)
社会に発生する様々な問題を、異なる視点から検証し、対立する見解のぶつかり合いのなかから、問題の本質を浮かび上がらせます
* 『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 『英語はこうできている』
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月 600円(+消費税)
2016年11月9日水曜日
西欧中世のカオス的世界(10)
"China between Empire" Mark Edward Lewis (p145)
ローマ帝国に衰退の兆しが見え、周辺の諸民族が活発に活動していた頃の、北方の異民族が進入した東アジアの状況です。
(a) When the Han state collapsed, the behavior of the northern nomads
s v S
demonstrated「 how, in the process of resettling inside China and serving in the
V O v' v'
Han armies, a symbiosis had emerged between them and the Han empire 」.
s v
漢帝国が崩壊したとき、チャイナの領域に新たに定住し漢の軍隊のためにはたらく過程でどのように北方の遊牧を生業とする諸民族と漢帝国の間の共生という状態が(それまでに)現れていたのか、ということを、彼らの行動が明らかにした。
(b) Rather than attempting to conquer territory or establish their own dynasties,
v’ o'
v" o" v" o"
they first sought out new patrons among the warlords.
S V O
力で領土を得て自分の王朝をつくるよりも、北方遊牧民は、まず、軍事力を持つ有力者の中に、自分たちを庇護してくれる者を求めた。
(c) The subsequent Cao-Wei and Jin dynasties continued to offer payments and
S V O
v' o'
trading rights to nomad rulers in exchange for military service, and nomadic
o'
horsemen were essential to their armies.
S V C
漢に続く曹氏の魏王朝、さらに晋王朝は、遊牧民の首長たちに、軍の勢力としてはたらくことの見返りに金品と交易権を与え、遊牧民の騎馬部隊は、王朝の軍にとって欠かせないものだった。
(d) However, as the Jin disintegrated in the Rebellion of Eight Princes, this
s v
patronage disappeared, and the nomadic chiefs had to seek new bases of power.
S V S V O
v' o'
しかし、晋王朝が『八王の乱』の内戦の中で滅亡したため、この庇護関係は消滅し、遊牧民のリーダーたちは、新たな力の拠り所を求めなくてはならなくなった。
魏から晋(西晋)にかけての時代の雰囲気は、次の詩から、ある程度、感じられるかもしれません。
REGRET Yüan Chi 阮籍(A.D. 210-263) 『詠懐詩』・其六十一
(translated by Arthur Waley)
When I was young I learned fencing
And was better at it than Ch'ü-ch'êng.
My spirit was high as the rolling clouds
And my fame resounded beyond the World.
I took my sword to the desert sands,
I watered my horse in the Nine Wilds.
My flags and banners flapped in the wind,
And nothing was heard but the song of my drums.
War and its travels have made me sad, 軍旅は人をして悲しましむ
And a fierce anger burns within me. 烈烈として哀情あり
It's thinking of how I've wasted my time 我が平常の時を念(おも)うに
That makes this fury tear my heart. 悔恨此(これ)より生ず
Ch'ü-chêng 曲城 きょくせい(城=成) 斉の剣の名手
( "Chinese Poems" Arthur Waley , Dover p83 )
(『阮籍の生涯と詠懐詩』 松本幸男 木耳社 p248、249 )
阮籍といえば、『竹林の七賢』のリーダー的な存在で、政争に巻き込まれるのを避けて竹林で老荘思想の抽象的な議論に耽った人、という先入観についとらわれて、武人というイメージが湧きづらいのですが、戦乱続きの三国時代の魏で成人した人なので、武芸への関心はむしろ当然のことだったかもしれません。
実際に従軍したとすれば、司馬懿が公孫淵を遼東に攻めた遠征(AD238)のとき、ということになるようです。 (『阮籍の生涯と詠懐詩』 p39 )
ちなみに、最後の二行では、
It is「thinking of how I've wasted my time」「that makes this fury tear my heart」
S V C s v o c
v' o' s' v' o' s v o
(* that 関係代名詞 )
を並べかえると、
It[ that makes this fury tear may heart] is「thinking of how I've wasted my time」
S V C
となって、It に具体的な説明が付くことによって、
結果的に C がはっきりと際立っています。
【 メルマガのお知らせ 】
【題名】 『英語はこうできている』
毎月 7日、17日、27日 発行
600円+消費税/月
【現在の題材】
* "Under a Crimson Sun" (赤色矮星の惑星における生命発生・進化の可能性)
David S. Stevenson (Glasgow Univ. Cambridge Univ.)
たまたま、4.243光年と地球から最も近い恒星(赤色矮星)プロキシマ・ケンタウリが地球サイズの惑星を持つことが確認され、しかもこの惑星は、ハビタブル・ゾーン(水が液体の状態で存在し得る、つまり、生命が発生する可能性がある、中心星からの距離の範囲)にあるそうです。
* "Great Girls" (カナダの女子スポーツ選手の列伝、 Laura Robinson )から
フィンランドの男子プロ・チームでもプレーした、女子アイスホッケーのスーパースター Hayley Wickenheiser の小伝
* "Justice" Michael J. Sandel (political-philosopher. prof at Harvard Univ )
どれが正しいかの選択、正しいか間違っているかの決定を迫られる倫理的な難問への、多様な角度からの検討
です。
2016年9月29日木曜日
西欧中世のカオス的世界(9)
" China Between Empires : The Northern and Southern Dynasties "
の
"6. China and the Other World " (p 144)
『漢』帝国が滅んで(A.D, 220)からの東アジア大陸の広大な中央部は、北方から進入してきた遊牧系の人々と、それに追われて南方へ移動した北方の定着民によって、南北に分断され、その後、『隋』によって再び統一されて、さらに『唐』に引き継がれましたが(隋唐帝国)、『帝国に挟まれた時期の中国』は、漢の崩壊から隋による統一に至る、約四百年にわたる南北(北方はさらに東西にも)分裂期を指しています。
ヨーロッパ大陸における民族大移動という現象の発生に呼応するような、というよりもその遠因になったと思われるユーラシア大陸東部における民族大移動を、しばらく見ていきたいと思います。
(a) The Qin conquests [that created the first Chinese empire in 221 B.C. ]
S s v o
roughly defined the borders of the Chinese people and their culture.
V O
秦による征服は、紀元前221年に最初の帝国をつくり、人々や文化のまとまりがどの範囲までかを、ほぼ決定した。
(b) Post-Han attempts< to extend the empire /into the northern steppes,
S v’ o'
central Asia, southern Manchuria, Korea, and continental southeast Asia> were
V
generally short-lived, and the peoples of these regions remained beyond
C S V C Chinese control.
(to extend 単独では(助動詞 be が無ければ)“V”になれないため、正式な文ではなく意味上の文であるということで、 v'、o' で表しています)
漢が滅びた後の、(概念上の)帝国としての領域を北方の大草原地帯、中央アジア、満州南部、朝鮮、東南アジア内陸部にまで広げようとするこころみは、おおむね長続きせず、これらの地方の人々は、帝国の影響の外に居た。
(c) Nevertheless, the surrounding non-Chinese cultures played a crucial role in
S V O
Chinese civilization.
それでも、帝国の領域をとり囲む異民族の文化は、チャイナ文明において決定的に重要な役割をはたした。
(d) Their states shaped the Chinese empire, and their peoples ruled the Yellow
S V O S V
River basin, the traditional Chinese heartland, for about half of Chinese imperial
O
history after the Han dynasty's collapse.
異民族の諸国家はチャイナ帝国をつくり、異民族が、伝統的なチャイナの中心部である黄河流域の低地地帯を、漢王朝の崩壊後のチャイナの歴代帝国史の半分ほどの期間、統治した。
(e) Conversely, neighboring peoples< not ruled by China> adopted many
S V
features of Chinese culture and politics,
O
and by the reunification of China in 589 /they formed part of a larger East Asia,
S V O
or perhaps a pan-Asian, world system.
その反面、チャイナに統治されない周辺諸民族は、チャイナの文化や政治の要素を取り入れ、589年のチャイナの再統一までに、帝国の範囲を超える東アジア、あるいはアジア全域におよぶ広汎な世界システムの一部をつくった。
秦・漢(秦漢帝国)によってひとたび広範囲を統治する帝国が成立して以来、隋、唐、宋、元、明、清、共産党による帝国が、それぞれ比較的短い混乱の中から成立してきましたので、漢と隋の間の長い混沌の時期は例外のようにも感じられますが、たとえば詩の魅力が唐代をピークとしていて、江南の六朝文化などがその準備過程にあったと考えると、このカオスの時期は、後にルネサンスを花開かせる準備をした、かつては暗黒と言われた西欧の中世期のような、文化的な胎動の時代だったようにも思われます。
ところで、『英語はこうできている』という題のメルマガを、『まぐまぐ!』様のシステムをお借りして、発行しております。
たとえば、
『過去形』と『過去分詞』はどう違うのか?
『現在形』と『現在分詞』はどうなのか?
などは、英語に触れるうちに自然に湧いて来る疑問と思われますが、
英語圏で成長した人ならば極く自然に把握できるニュアンスの違いが、『過去分詞』、『現在分詞』のような要素を持たない日本語(過去分詞、現在分詞が表そうとする内容は表現できますが、これらに相当する文法的要素はありません)の文化圏に住む我々は、(多少、理屈っぽくても)なんとかしてその概念を摑まなければなりません。
簡潔に言えば、
『過去形』、『現在形』は、動きの、『時間』の中における『位置』を表すのに対して、
*『過去分詞』は、(時間の外から)時間に乗って上流から流れて来る動きを認識したもの、
*『現在分詞』は、(時間の外から)正面を時間に乗って流れている動きを認識したもの、
ということなので、『方向』を表していると言えます。
『過去分詞』、『現在分詞』は、それぞれにふさわしい『助動詞』と組み合わされ、
さらには相互に組み合わされて、たとえば『未来完了受動進行形*』のような複雑な動きも表現しますが、これも、『過去分詞』、『現在分詞』の簡単なイメージから組み立てられているに過ぎません。
* The lost probe will have been being searched for a year tomorrow.
(行方不明の宇宙探査機は、明日で一年間探し続けられていることになる)
いまは、実例として、
(A) "Under a Crimson Sun"(赤色矮星を回る惑星における生命発生の可能性)
(David S. Stevenson)
(B) " Great Girls " (カナダの女子スポーツ選手の列伝)
から、男子プロ・チームでもプレーしたアイスホッケーの名選手
Hayley Wickenheiser の小伝
(C) "Justice" ( Michael J, Sandel political philosophy, Harvard Univ. )
を取り上げています。
"Under a Crimson Sun" では、著者によれば、質量の小さな赤色矮星は、質量の大きな恒星(重い分、重さに耐えるために核融合反応が激しく、短命)に比べて、寿命が極めて長いので、 主星からの距離が、水が液体で存在し得る領域(habitable zone 生命の住める領域 )にあれば、生命が発生して進化する可能性が大きいのではないか、とのことでしたが、折しも、
地球に最も近い(4.2光年)恒星である プロキシマ・ケンタウリのハビタブル・ゾーンに地球型(岩石)惑星プロキシマb(星系で最初に発見された惑星は、"b" )が確認され、あらためて地球外生命探査における赤色矮星の重要性が認められることになりました。
従来は太陽に似た恒星の惑星に注目が集まっていましたが、宇宙ではきわめてありふれた恒星である赤色矮星が、生命のある惑星を持つ可能性が高いとすると、宇宙は生命で溢れているということにもなりそうです。
の
"6. China and the Other World " (p 144)
『漢』帝国が滅んで(A.D, 220)からの東アジア大陸の広大な中央部は、北方から進入してきた遊牧系の人々と、それに追われて南方へ移動した北方の定着民によって、南北に分断され、その後、『隋』によって再び統一されて、さらに『唐』に引き継がれましたが(隋唐帝国)、『帝国に挟まれた時期の中国』は、漢の崩壊から隋による統一に至る、約四百年にわたる南北(北方はさらに東西にも)分裂期を指しています。
ヨーロッパ大陸における民族大移動という現象の発生に呼応するような、というよりもその遠因になったと思われるユーラシア大陸東部における民族大移動を、しばらく見ていきたいと思います。
(a) The Qin conquests [that created the first Chinese empire in 221 B.C. ]
S s v o
roughly defined the borders of the Chinese people and their culture.
V O
秦による征服は、紀元前221年に最初の帝国をつくり、人々や文化のまとまりがどの範囲までかを、ほぼ決定した。
(b) Post-Han attempts< to extend the empire /into the northern steppes,
S v’ o'
central Asia, southern Manchuria, Korea, and continental southeast Asia> were
V
generally short-lived, and the peoples of these regions remained beyond
C S V C Chinese control.
(to extend 単独では(助動詞 be が無ければ)“V”になれないため、正式な文ではなく意味上の文であるということで、 v'、o' で表しています)
漢が滅びた後の、(概念上の)帝国としての領域を北方の大草原地帯、中央アジア、満州南部、朝鮮、東南アジア内陸部にまで広げようとするこころみは、おおむね長続きせず、これらの地方の人々は、帝国の影響の外に居た。
(c) Nevertheless, the surrounding non-Chinese cultures played a crucial role in
S V O
Chinese civilization.
それでも、帝国の領域をとり囲む異民族の文化は、チャイナ文明において決定的に重要な役割をはたした。
(d) Their states shaped the Chinese empire, and their peoples ruled the Yellow
S V O S V
River basin, the traditional Chinese heartland, for about half of Chinese imperial
O
history after the Han dynasty's collapse.
異民族の諸国家はチャイナ帝国をつくり、異民族が、伝統的なチャイナの中心部である黄河流域の低地地帯を、漢王朝の崩壊後のチャイナの歴代帝国史の半分ほどの期間、統治した。
(e) Conversely, neighboring peoples< not ruled by China> adopted many
S V
features of Chinese culture and politics,
O
and by the reunification of China in 589 /they formed part of a larger East Asia,
S V O
or perhaps a pan-Asian, world system.
その反面、チャイナに統治されない周辺諸民族は、チャイナの文化や政治の要素を取り入れ、589年のチャイナの再統一までに、帝国の範囲を超える東アジア、あるいはアジア全域におよぶ広汎な世界システムの一部をつくった。
秦・漢(秦漢帝国)によってひとたび広範囲を統治する帝国が成立して以来、隋、唐、宋、元、明、清、共産党による帝国が、それぞれ比較的短い混乱の中から成立してきましたので、漢と隋の間の長い混沌の時期は例外のようにも感じられますが、たとえば詩の魅力が唐代をピークとしていて、江南の六朝文化などがその準備過程にあったと考えると、このカオスの時期は、後にルネサンスを花開かせる準備をした、かつては暗黒と言われた西欧の中世期のような、文化的な胎動の時代だったようにも思われます。
ところで、『英語はこうできている』という題のメルマガを、『まぐまぐ!』様のシステムをお借りして、発行しております。
たとえば、
『過去形』と『過去分詞』はどう違うのか?
『現在形』と『現在分詞』はどうなのか?
などは、英語に触れるうちに自然に湧いて来る疑問と思われますが、
英語圏で成長した人ならば極く自然に把握できるニュアンスの違いが、『過去分詞』、『現在分詞』のような要素を持たない日本語(過去分詞、現在分詞が表そうとする内容は表現できますが、これらに相当する文法的要素はありません)の文化圏に住む我々は、(多少、理屈っぽくても)なんとかしてその概念を摑まなければなりません。
簡潔に言えば、
『過去形』、『現在形』は、動きの、『時間』の中における『位置』を表すのに対して、
*『過去分詞』は、(時間の外から)時間に乗って上流から流れて来る動きを認識したもの、
*『現在分詞』は、(時間の外から)正面を時間に乗って流れている動きを認識したもの、
ということなので、『方向』を表していると言えます。
『過去分詞』、『現在分詞』は、それぞれにふさわしい『助動詞』と組み合わされ、
さらには相互に組み合わされて、たとえば『未来完了受動進行形*』のような複雑な動きも表現しますが、これも、『過去分詞』、『現在分詞』の簡単なイメージから組み立てられているに過ぎません。
* The lost probe will have been being searched for a year tomorrow.
(行方不明の宇宙探査機は、明日で一年間探し続けられていることになる)
いまは、実例として、
(A) "Under a Crimson Sun"(赤色矮星を回る惑星における生命発生の可能性)
(David S. Stevenson)
(B) " Great Girls " (カナダの女子スポーツ選手の列伝)
から、男子プロ・チームでもプレーしたアイスホッケーの名選手
Hayley Wickenheiser の小伝
(C) "Justice" ( Michael J, Sandel political philosophy, Harvard Univ. )
を取り上げています。
"Under a Crimson Sun" では、著者によれば、質量の小さな赤色矮星は、質量の大きな恒星(重い分、重さに耐えるために核融合反応が激しく、短命)に比べて、寿命が極めて長いので、 主星からの距離が、水が液体で存在し得る領域(habitable zone 生命の住める領域 )にあれば、生命が発生して進化する可能性が大きいのではないか、とのことでしたが、折しも、
地球に最も近い(4.2光年)恒星である プロキシマ・ケンタウリのハビタブル・ゾーンに地球型(岩石)惑星プロキシマb(星系で最初に発見された惑星は、"b" )が確認され、あらためて地球外生命探査における赤色矮星の重要性が認められることになりました。
従来は太陽に似た恒星の惑星に注目が集まっていましたが、宇宙ではきわめてありふれた恒星である赤色矮星が、生命のある惑星を持つ可能性が高いとすると、宇宙は生命で溢れているということにもなりそうです。
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