2023年10月26日木曜日

Moominland Midwinter ( 16th ) ムーミンランドの真冬   by Tove Jansson 

Moomintroll read the letter several times, and suddenly he felt hungry. 

* he felt hungry                                                                                                         s   v      c

 「ムーミントロールはその手紙を何回か読み、不意に空腹を覚えました」

 

He went out in the kitchen.

* out in ~ =「~ の中へ」

「彼は台所へ入りました」


It too was miles and miles under the earth as it were and looked dismally tidy and empty.

*  as it were:

        it were という単語の組合せは、「現実の世界」にはなく、

  これは『仮定法』の表現です。


  『仮定法』は、

  「過去にさかのぼって新しいうごきを実現させることはできない」ことから、

  『動詞』・『助動詞』の『過去形』を用いて、

  「実現する可能性が無い、あるいは低いうごき」を表します。


  as it were に so「そのように」 を補ってみると、

   as(「ように」)  it(状況) were(「仮定の世界の自動詞」『過去形』)(so)

   =「(そういうことはあり得ないけど、)まるでそうであったように」


  **  この were は、It too was・・・の was  が示す『過去』の文中に組み込まれている

            ので、『過去形』ですが、

    「仮定の世界」では、『現在形』も were です。


「(the drawing-room は deep under the earth のようでしたが、)台所もまた、何マイ

 ル、また何マイル、という土の下にあるかのようで、薄暗く片付いて、がらんとして見えま

 した」



The larder was just as desolate.

「食べ物を入れておく大きなケースも、まったく同じように空っぽでした」


He found nothing there, except a bottle of loganberry syrup that had fermented, and half a packet of dusty biscuits.  

* had fermented:

       had [『助動詞』・『過去形』「(これまでに ~ のうごきをした実績)を持っていた」

   +  fermented [『自動詞』・『過去分詞』

           「(これまでに)発行してしまった実績」]

      =「発酵してしまっていた」


「そこでは、発酵してしまっている一壜のローガンベリー・シロップと、埃に覆われた包みに半分のビスケットの他には、彼には何も見つけられませんでした」



Moomintroll made himself comfortable under the kitchen table and began to chew.  

* to chew:

      to chew = → chew「(これから)噛むこと」


 「ムーミントロールはキッチン・テーブルの傍にくつろいで、食べ始めました」


He read Snufkin's letter once more.


He stopped short when he caught sight of two small eyes that gleamed out at him from under the sink. 

「彼は、流しの下から彼に向いて光っている二つの小さな目を見つけて、食べるのを止めまし

 た」



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