(2)にあったように、ある「うごき」が「これから先の時間域において実現する可能性がある」という判断は、考える人次第(主観的な判断)である場合が多いのですが、
客観的な事情から、
「ある事態(そして、その事態を成り立たせる”うごき”)が、確実に実現する」、
と判断される場合もあり、
その場合ももちろん、「実現可能性のある”うごき”であることを表す、動詞・現在形」が使われます。
たとえば、the Andromeda Galaxy(アンドロメダ銀河)は、秒速・約122kmという猛スピードで(と言っても、宇宙のスケールからすれば、蟻が大陸を横断するようなかんじでしょうが)、
私たちの the Milky Way Galaxy(天の川銀河)に接近しつつあり、約40億年後には、両者は衝突するそうで、これは、確実に発生する事態だそうです。
ただ、恒星どうしがきわめて遠く離れているので
(地球に一番近い「プロキシマ・ケンタウリ」が4.24光年、二番目に近い「リゲル・ケンタウルス」が4.37光年、三番目の「バーナード星」が5.96光年、四番目の「ルーマン16」が6.5光年、5番目の「ウォルフ359」が7.8光年という具合で、たとえば
4.24光年は、100億光年より遠い天体がいくらでもある宇宙では、隣の家のように近くに思えますが、言うまでもなく、これは光が4.24年間飛び続ける距離なので、やはり実感できないほどの大変な遠さです)、
アンドロメダ銀河と天の川銀河が衝突する時も、恒星どうしが衝突することはまずないそうです。
こうした事態を表現すると、
When the Andromeda Galaxy collides with our Milky Way Galaxy in about 4 billion years , no stars will collide with each other due to the great distances between them.
のようになり、
* 二つの銀河の衝突は、現代の天文学の見解では「確実に実現する」ので、
『動詞・現在形』collides、
* そのときに、恒星どうしは、まず、衝突しないだろう、という事態は、あまりに遠い先の時間域のことで、個々の恒星の動きは『推測』するしかなく、
『未来の動詞』will collide
が用いられます。
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